世界初の微透過型低温ポリシリコンTFT液晶表示装置の商品化について

2001年4月17日

画素の8割が反射構造、2割が透過構造のモバイル向けディスプレイ

 当社は、画素の約8割が反射構造、約2割が透過構造を採用した微透過型(Visible Everywhere transflective type)低温ポリシリコンTFT液晶表示装置を世界で初めて商品化しました。 新商品は、携帯電話で主に使用されている従来の半透過型液晶表示装置を改良したもので、より反射率が高く照明の暗い室内でも色の再現性にすぐれているため、バックライトを使う頻度を減らすことができ、モバイル機器の低消費電力化が実現できます。

 液晶表示装置は、画素構造の違いにより、バックライトの光を利用する透過型と外光を利用する反射型に分けられます。 近年、両方の特性を生かすため、画素の半分が反射構造、半分が透過構造であるいわゆる半透過型が実用化されていますが、表示の明るさに不足しており、バックライトを使用する頻度が多いため、低消費電力化が困難でした。

 今回商品化した微透過型は、携帯電話、PDA、ノートPCなどモバイル向けディスプレイとして従来の半透過型を改良したもので、画素の約8割が反射構造、約2割が透過構造になっています。 そのため、昼間の車内、屋外、明るい事務所だけではなく、従来の半透過型では見づらかった照明の暗い室内でもバックライトを点灯させず反射モード表示で使用することができます。 これにより、バックライトを使用する状況が減少するため、低消費電力化を実現できます。 また、暗闇でもバックライトの点灯により透過モード表示に切り替えることができるので、状況を選ばない使用が可能です。

 新製品のサンプル出荷は4月から開始し、6月から順次量産を行なう予定です。 なお、今回の新製品は4月18日から東京ビッグサイト(東京都)で開催される「EDEX 電子ディスプレイ展」に出展します。


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新製品の主な特長
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