国内の半導体業界を代表する企業をクライアントに持つ、営業担当の大西公夏。東芝が長年蓄積してきた知見やノウハウを結集した先進のデジタル技術を活用したソリューションを、お客さまのニーズに合わせて最適に提供することに、日々奔走している。また、新入社員向けの教育プログラムや就職活動を控える学生向けのプログラムに参画するなど、次世代の人材育成にも注力している。そんな大西にとっての“デジタル”について語ってもらった。

私は営業担当として、お客さまの要望をきめ細かくヒアリングして最適なITインフラ環境の構築や運用をご提案したり、当社のエンジニアと共にお客さまの次世代研究に関するプロジェクトへ参画したりするなど、日々、さまざまな案件に対応しています。お客さまの課題解決や新たなビジネス創出を支援するために、AIなど先進のデジタル技術を駆使したソリューションのご提案も行っています。

現在、私が携わっている半導体業界は、国際的に競争が激化しています。そこでは、高品質な製品をより早く大量に生産できる体制の構築や、新しい製品の開発期間を短縮できるような開発効率向上の取り組みが急務であり、さらには、人材の確保や技術の継承といった課題にも同時に取り組まなければならないことを、お客さまとのやり取りを通して強く感じています。これらのような課題を、東芝が長年蓄積してきた知見やノウハウを結集したAIなどの技術によって解決できないか、日々考えを巡らせ、ご提案しています。一方で、お客さまの次世代研究開発部門においては、デジタルトランスフォーメーション（DX）への取り組みが進められています。生産の効率化やスマートファクトリー化の実現に向けて、最新の情報をご提供しながら、お客さまと一体となって、課題に向き合っています。

このような仕事に日々関わる中、コロナ禍により業務環境の変化を余儀なくされ、お客さまと直接お会いする機会が減ってしまいました。それでも、変わらずお客さまとのつながりを大切にしたいため、地道ではありますが、メールや短時間の打ち合わせなどで積極的にコンタクトしたり、オンライン会議の場で定期的に商品のご紹介をしたりするようにしています。また日々の積み重ねから、新しいお客さまやプロジェクトに結び付く機会も増えてきています。私はどのような状況でも、デジタルの持つ力で課題をどう解決するのかをお客さまと一緒になってとことん考えたい。「どこまで寄り添えるか」という気持ちで、お客さまとその課題に向き合い続けたいと思っています。

「MY BUCKET LIST 100」というアプリがあります。自分がやってみたいことや欲しいもの、叶えたい夢などをリストアップして、カテゴリーごとの分類や、進捗状況や達成状況、達成率などの確認ができるものです。私は日々思いついたことを書き溜め、今では20個を超えています。これまで、なかなか実行できていなかったことも、見える化して意識しやすくなり、気軽に取り組めるようになったと実感しています。同じように、今後デジタルは社会の中でさらに活用が進み、これまで以上に身近なものとして、私たちの生活で空気のような当たり前の存在になっていくと思います。また、DXといわれるような画期的な進化の基盤として、より確固たる存在となり、私たちの生活やビジネスにますます新しい価値を与えてくれると期待しています。

このように可能性にあふれるデジタルだけでなく、「人」にも思いを巡らせています。入社間もない頃、お客さまから至急対応してほしい案件があるとの連絡を受けた私は、お応えすることが難しい状況に頭を悩ませていました。その時、状況を知った先輩が親身になってアドバイスやサポートをしてくださったことで、無事にご要望にお応えし、お客さまと良好な関係を築くことができました。この出来事をきっかけに、「私も未来の後輩を支えられるような人になりたい」と強く思うようになり、人材育成にも携わりたいと考え始めました。現在は、就職活動を控える学生向けのプログラムや、新入社員向けの教育プログラムに積極的に参加しています。世代が近いこともプラスに働くなどし、学生や新入社員の方にとって話しやすい雰囲気をつくれたときは、私もうれしくなります。多くの人と接するこの活動を通して、私自身も気づきを得ながら、後輩たちへ東芝のDNAを伝えていきたいです。

現在は、オンライン環境の普及により、いつでもどこでも誰でも学べる場所や機会が増えています。デジタル時代の流れに合わせて着実に営業として必要なスキルを高めていくとともに、勉強だけではなかなか身につけられない人間性を磨くことも忘れません。営業のスキルと人間性の両輪で、お客さまからも、社内からも、誰からも「ぜひ大西さんに！」と頼られる存在になることを目指し、これからも私らしい自分磨きを続けていきます。