【Inter BEE 2022 展示会出展レポート】

展示会レポート

Inter BEE 2022では東芝グループブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。

今回の展示会には、東芝デジタルソリューションズ、東芝インフラシステムズ、東芝ライテックの3社が出展いたしました。

Intrbee2022 出展 東芝ブースの様子

東芝デジタルソリューションズからは、次世代統合映像コンテンツ管理「meify」(参考出展)、顔認識AI「カオメタ」、「Soundimension 仮想音像/音場制御」、撮影現場の機材管理にRFIDを活用した「LADOCsuite/LogiTrace」をご紹介しました。

顔認識AI「カオメタ」


次世代統合映像コンテンツ管理「meify」/顔認識AI「カオメタ」の展示

映像に映る被写体から人物を特定する映像コンテンツ向けの顔認識システムです。世界トップレベルの東芝独自の高精度顔認識エンジンを搭載し、顔認識はもちろん顔の位置、大きさ、マスクやサングラスの装着の有無や認識した人数など、映像の利活用に不可欠な高粒度なメタ情報を提供いたします。活用シーンとして、リアルタイム処理による生放送等の被写体確認、映像素材やアーカイブ映像から「マスクを装着していないアップの東芝太郎さん」など具体的な条件設定によるシーン抽出、辞書を登録していない人物も含めたコンテンツごとの出演者一覧による出演者の権利処理、出演者ごとの出演時間と視聴データなどの外部データによるコンテンツ分析などを想定しており、映像コンテンツに関わるさまざまな業務でご利用いただけます。

また、「カオメタ」の新しい活用イメ―ジの一例として 、株式会社ChiCaRoが開発を行っている最先端の子育て支援ロボット「ChiCaRo(チカロ)」のデモ機を展示いたしました。保育士不足などによる「保育の質」が問われる保育園・幼稚園の導入を目指す取り組みで、「ChiCaRo」が取得したデータを「カオメタ」により子どもたちひとりひとりを認識・特定し、取得したデータを個別に解析します。そのデータを保育士や保護者に提供することで、保育の質の向上や、保護者の子ども理解の促進をサポートします。

次世代統合映像コンテンツ管理「meify」


制作段階から放送後のアーカイブ・マルチユース・複雑な権利処理や、昨今急激に拡大している多種多様な配信など、映像コンテンツに関わる業務を統合的にサポートするシステムです。放送や配信などの原盤管理や権利情報・マルチユースの状況等を、メタ情報とともにコンテンツ軸で一元管理することにより、確実な業務の遂行と業務負荷の軽減をサポートします。テレビ放送向けの映像コンテンツはもちろん、テレビ以外の各種メディアが配信する映像コンテンツ、ミュージックビデオや教育映像など、今後ますます拡大することが予想されるさまざまな映像コンテンツにご利用いただけます。

展示内容

撮影現場の機材管理にRFIDを活用した「LADOCsuite/LogiTrace」


LADOCsuite/LogiTraceの展示

電波で一気に読み取りが可能なRFID技術を活用した電子タグと、それを読み取るRFIDリーダーおよびデータ管理ソフトのクラウドサービスです。放送業界では、多数の機材がロケ現場などに日々貸し出されていますが、その積み込みや返却チェックには多くの手間がかかります。

「LADOCsuite/LogiTrace」を使えば、各機材に電子タグを貼付し、RFIDハンドリーダーをかざすだけで数秒で機材情報の読み取りができ、貸出機材データと照合することで、積み込みの過不足や返却漏れを簡単に発見することができます。

「Soundimension 仮想音像/音場制御」


「Soundimension 仮想音像/音場制御」の展示

ソフトウェアによる音響処理により、音の聴こえ方を変えることができるソリューションです。

「仮想音像」は、2つのスピーカーを用い、スピーカーの物理的な位置とは関係なく、後ろから、左から、右後方からなど、任意の方向から音が聴こえるようにすることができるソフトウェアです。オンライン会議が一般化した昨今、話す人ごとに声のする位置を変え、より自然に、ストレスなく会議が進行できるようにすることも可能です。

「音場制御」は、シンプルな3つのスピーカーを用いて空間内に音の聴こえやすい場所と聴こえにくい場所を作り分けるソフトウェアです。例えばATMやセルフレジの音声案内のように、操作者には必要な一方、周囲の人にとっては特に聞く必要のない音を、届けたい場所を狙って届けることも可能です。

仮想音像、音場制御ともに、専用の大掛かりなスピーカーシステムやヘッドフォンなどを用いることなく、汎用的な簡易なスピーカー系を用いてソフト制御により実現できるため、設備投資のコストダウンが可能です。
 

これからも、先端テクノロジーで物流現場の自動化・デジタル化を実現する東芝グループにご期待ください。