「IEC1906賞」の受賞について
~光電圧・電流センサの国際標準規格制定に貢献~
2024年10月28日
東芝インフラシステムズ株式会社
当社従業員であるインフラシステム技術開発センター高橋正雄が、国際電気標準会議(IEC)から「IEC1906賞」を受賞しました。
IECは、電気・電子技術分野における国際標準を作成する国際団体であり、標準化及びその関連活動に多大な貢献があった個人・団体の業績を「IEC1906賞」として、年に一度表彰しています。
高橋はIECのSC86C(光ファイバシステム・能動部品)/WG2(光ファイバセンサ)活動において国際エキスパートとして専門的役割を果たし、IEC 61757-4-3(光電流センサ)、IEC 61757-7-3(光電圧センサ)規格作成のプロジェクトリーダーとして、日本の意見を集約し、規格制定に多大な貢献をしたことが評価され、今回の受賞に至りました。
光電圧・電流センサは当社を含め日本企業が先行して技術開発してきた分野であり、HVDC※1、UHV※2送電をはじめ、送配電分野に広く適用され、電力の安定供給を支えています。この技術を活かし、広く産業展開を図ることを目的に上記の光電流および光電圧センサの規格が制定されました。
両規格が制定された後も、IECの日本代表エキスパートとしてIEC 61757規格群(光センサ)の作成・改訂に従事しています。
当社は今後も、電気・電子技術の国際標準化活動に積極的に参画してまいります。
- HVDC:High Voltage Direct Current(高圧直流送電)
- UHV:Ultra-High Voltage(超々高電圧)
インフラシステム技術開発センター
産業システム・材料開発部
材料分析・診断技術開発担当 シニアエキスパート
高橋 正雄(たかはし まさお)
HVDC用光電流センサ