ナノ医療イノベーションセンターによるIoTセキュリティソリューション「CYTHEMIS™」のフィージビリティスタディ開始について
~機器のネットワーク化・リモート化を支援~
2023年08月01日
公益財団法人 川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンター(以下、iCONM)が、当社のIoTセキュリティソリューション「CYTHEMIS™」(サイテミス)の、フィージビリティスタディを開始しました。期間は6月末から9月末までです。当社は、セキュアな環境を構築してiCONMの分析機器のネットワークによる共有化や研究開発のリモート化を支援します。
CYTHEMIS™は、システムの都合上、OSアップデートなどのセキュリティ対策を取りにくいPCや機器をサイバー攻撃から守りつつ、IoT化により、通信させたい先までのセキュアなネットワークを実現する小型デバイスと、それを管理するシステムのパッケージソリューションです。
外付けのエンドポイントソリューションであるため、OSの種類やバージョンに依存せず、セキュリティソフト等がインストール出来ないレガシー機器にも適用可能で、様々な環境下に導入可能です。CYTHEMIS™の活用により、拠点内外を越えて、機器共有やリモート操作のためのセキュアなネットワーク化を実現し、在宅からの機器へのリモートアクセスも可能になります。
iCONMはライフサイエンスにおける「国際戦略拠点」である川崎市の中核機関として、平成27年4月に運営を開始しました。人々が疾患から解放されていくことで、自律的に健康になっていく社会(スマートライフ社会)の実現を目指し、様々なプロジェクトを進めています。iCONMでは、「一つ屋根の下」で産学官が連携するオープン・イノベーション体制で、革新的課題の研究及び研究成果の実用化を目指しています。
これまで利用者のために分析機器の信頼性保証活動に取り組んできました。これに加えて本年度から分析データの信頼性保証にも取り組んでいます。
CYTHEMIS™の導入により利用者には負担を掛けることのないデータセキュリティの維持、管理に加えて在宅や他研究サイトからのリモートアクセス、共同研究者との同時利用など利用者の利便性向上にもつながることが期待されます。
また、昨年度からiCONMを中核拠点として「医工看連携によりレジリエント健康長寿社会を確立しようとする研究開発(プロジェクトCHANGE)」が共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)として開始されました。CYTHEMIS™の導入により産官学一体とした研究コラボレーションに一層の発展が期待されます。
今後当社は、今回のフィージビリティスタディを活かし、医療分野の関連施設でのセキュアなネットワーク構築支援をするため、CYTHEMIS™をより広く展開していく予定です。
IoTセキュリティソリューション CYTHEMIS™ サイト:
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/security-automation/card-security/cythemis.html