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固体絶縁スイッチギヤ累計納入面数2,000面の達成について
-温暖化防止を目的とした環境配慮型製品-

2021年8月 2日

 当社が製造・販売している、京都議定書で地球温暖化防止排出抑制対象ガスの1つに指定されているSF6ガスを使用しないスイッチギヤである、固体絶縁スイッチギヤ(SIS: Solid Insulated Switchgear、以下SIS)が、2021年7月に累計納入面数2,000面を達成いたしました。

 スイッチギヤ(開閉装置)は、発電所から高電圧で送られた電気をビル・工場等の需要家に受配電する、極めて高い安全性と信頼性が求められる設備です。高電圧となる主回路充電部の電気的絶縁には、優れた絶縁性能を持つSF6ガス(温暖化係数がCO2の23,500倍)が広く利用されてきました。
 当社は温暖化防止を目的とした環境に配慮した製品を供給するため、新素材の高性能エポキシ樹脂とモールド(注型)技術の研究を重ね、SF6ガスを使用せずに主回路充電部を樹脂で覆ったSISを世界に先駆けて開発しました。2002年には1号機となる定格電圧24kVのSISを発売、2004年には定格電圧36kVのSISを発売しました。その後も高電圧化に伴う数々の技術課題を克服し、国内外で唯一となる定格電圧84kVまでのSISをラインナップしています。
 なお、これらの技術成果と地球環境への貢献が評価され、2004年には第51回大河内記念生産賞を、2008年には第35回岩谷直治記念賞を受賞しています。

 当社はこれからも、技術革新、モノづくり力による飽くなき挑戦を追及し、お客様のインフラ(電力供給)を支えると共にカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

注:IPCC第5次評価報告書

固体絶縁スイッチギヤ

固体絶縁スイッチギヤ