ニュースリリースNEWS RELEASE

AIでメーターの検針値を読み取るクラウドサービスの開始について
-ビル・施設の設備点検業務を軽減-

2019年10月 7日

 当社は、AIでメーターの検針値を読み取ることでビル・施設の設備点検・検針業務を軽減し、作業ミスや人手不足解消に貢献する「メーター読取支援サービス」を今月から開始しました。
 本サービスは、当社の設備点検支援クラウドサービス「SharepoTM(シェアレポ)」のオプションとなります。

 ビル管理・保全業界では、煩雑な点検・検針作業の正確性の担保とトラブルの未然防止、トラブル発生時の迅速な対応などが求められる中、作業を人手で対応しているため慢性的な人手不足と熟練作業員の高齢化の問題を抱えています。さらに、ビル施設の老朽化による不具合の発生頻度の高まる中、ICTやデジタル技術による業務効率化、省力化と共に円滑なレポーティングとデータ管理の必要性が年々高まっています。
 このような状況を受けて、当社は、現場作業員の点検・検針・巡回業務にタブレット端末を活用する設備点検支援クラウドサービス「SharepoTM」のサービスを行ってきました。「SharepoTM」は、帳票類等の電子化、作業項目・計画・手順のデータ化、データ入力の簡素化・自動化、入力データのタイムリーな報告等で業務効率化を図ることが出来るサービスです。

 今回、「SharepoTM」の新オプションメニューとして、電気・ガス・水道等の各種メーターの検針値をAIで読み取り自動的に帳票で記録するサービスを開始します。
 検針作業は正確性の担保が求められ、作業員二人での二重チェック、検針結果の集計入力時に異常値に気付いたときの再検針作業など負担が大きい作業です。
 本サービスではタブレット端末のカメラで電気、ガス、水道メーターを撮影するとAIが自動で数値を読み取り、数値とメーターの写真を同時に検針帳票へ記録・集計します。異常値もその場で確認できるため、作業行程の削減と作業品質の向上が可能となります。

 本サービスを通して、オフィスや商業施設におけるビル設備の稼働状況、エネルギーの利用状況や料金などのデータを容易に収集・蓄積することができます。これらのデータと当社が持つビル設備の設計データなどと組み合わせることで、省エネ制御、設備トラブルの発生予測の精度向上など、ビル運営・管理における各種ソリューションサービスを提供できると考えています。
 東芝グループは、CPS・DXに関する事業化を進めています。当社はその一環で取り組むビルDXの事業として、「SharepoTM」のサービス拡大を進めていきます。

検針業務でのサービス利用イメージ検針業務でのサービス利用イメージ


検針値のAI読取画面と電子化された検針帳票への記録例検針値のAI読取画面と電子化された検針帳票への記録例