モンゴル国「電力供給改善計画」において
エネルギーマネジメントシステムと出力型蓄電池システムを受注し製作を開始
~再生可能エネルギーを最大限に有効利用し、電力の安定供給に貢献~
2026年10月23日
当社は、モンゴル国「電力供給改善計画(以下、本プロジェクト)」において、エネルギーマネジメントシステム(以下、EMS)および出力型蓄電池システムを受注し、このほど製作を開始しました。
本プロジェクトは、日本政府によるモンゴル国向け無償資金協力として実施されるものです。EMSおよび出力型蓄電池システムは、モンゴル国家送電会社(National Power Transmission Grid State Own Stock Company、以下、NPTG)のダルハン変電所に設置され、2027年12月の運転開始を予定しています(図1)。
モンゴル国では、電力需要が高まる中、発電所から離れた需要地までの送電損失や、既設の石炭火力発電所の老朽化、隣国からの電力輸入の増加等が課題となっています。また、同国は、脱炭素社会の実現に向け、発電設備容量に占める再生可能エネルギー(以下、再エネ)の比率を2030年までに30%へ引き上げる目標を掲げており、再エネを含めた電力の有効活用が求められています。
本プロジェクトでは、経済活動の中心都市であるダルハン市、エルデネト市およびウランバートル市へ電力を供給するダルハン変電所にEMSと蓄電池システムを導入し、隣接する太陽光発電所(以下、PV)を含めたマイクログリッドシステムを構築することで、PVで発電された電力を最大限活用して、再エネ比率を高めた電力を都市部へ安定的に供給するモデルの構築を目指します。
今回導入するマイクログリッドシステムは、これまでの火力発電所のみからの電力供給に対して、PVや蓄電池システムなどからの電力供給を当社のEMSで統合制御することで、再生可能エネルギーの比率を高めつつ電力需給の最適化を目指すシステムです。
従来のマイクログリッドシステムでは、出力変動への対応と電力貯蔵を同一の蓄電池システムで行うため、蓄電池システムを電力貯蔵に十分に活用しにくいという課題がありました。本プロジェクトでは、出力型と容量型の2種類の蓄電池システムを組み合わせることで、同時に活用できる利便性の高いハイブリッド蓄電池システムを実現します。
出力型蓄電池システムには、高い安全性、長寿命、高入出力特性を特長とする当社のリチウムイオン二次電池SCiB™を採用します。短時間に頻繁な充放電を伴うPVの出力変動抑制の役割をSCiB™が担うことで、容量型蓄電池システムへの負担を軽減し、PVの出力安定化と、貯蔵電力の効果的な活用を両立します。
EMSは、PVの発電量や電力需要を予測し、ハイブリッド蓄電池システムを統合的に制御することで、それぞれの特性を活かした最適運用を実現します。また、NPTG本社およびダルハン支店に設置するPCから、システムの運転状況を遠隔で監視・制御することが可能です(図2)。
当社は、国内外で培ってきたEMSおよび蓄電池システムに関する技術・ノウハウを活用し、今後も、再エネの有効利用と電力の安定供給を支えるエネルギーソリューションの提供を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
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