「気象データサービス」による雹(ひょう)被害の回避・軽減の取り組みが、
環境省「令和7年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞
2025年12月12日
東芝デジタルソリューションズ株式会社
東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 当社)が提供する「気象データサービス」による雹被害の回避・軽減の取り組みが、環境省が主催する「令和7年度気候変動アクション環境大臣表彰」において「開発・製品化部門(適応分野)」で表彰されました。
東芝グループでは1955年に気象レーダ装置を納入して以来、気象レーダや観測データの情報を処理する気象観測システムなどの提供を通じて、安心で安全な暮らしの実現に貢献してきました。当社が提供する「気象データサービス」は、こうした取り組みで培った高度なデータ解析手法を活用し、気象レーダの観測データをリアルタイムで解析・予測するサービスです。本サービスは、東芝グループが推進するDXの一環として、新たなCPS事業の創出を目指す取り組み「みんなのDX注」にて提案されたビジネスアイデアから誕生しました。
今回の受賞は、「気象データサービス」のラインアップのひとつである「降雹予測サービス」を活用した、降雹被害の回避・軽減の取り組みが評価されたものです。近年、大規模な雹被害が激甚化・頻発化していますが、降雹は局地的な大雨と区別することが難しく、その兆候を事前に検知することは困難でした。
当社の「降雹予測サービス」は、250m単位で実測された気象データを活用し、最大30分前に精緻で精確な降雹の予測を事前通知することが可能です。実際にサービスを導入いただいた保険会社では、保険契約者へSMSで降雹予測アラートを配信し、人的被害や自動車損害の回避・軽減に役立てられています。雹被害に対する実効的な対応策につながっている点、さらにSNSのビッグデータを組み合わせて降雹予測の精度を向上させている技術的刷新性についても高く評価されました。
当社は今後も、社会インフラを支える民間事業者や自治体へ気象データサービスを提供し、防災・減災に貢献していきます。
■ 「気候変動アクション環境大臣表彰」について
「気候変動アクション環境大臣表彰」は、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえるため、環境省が行う表彰です。今回受賞した、「開発・製品化部門(適応分野)」は、省エネルギー技術、再生可能エネルギー技術等、国内外の温室効果ガスの排出を低減する優れた技術の開発等により、その製品化又は技術を活用したサービスの提供等(商品化されていないものを含む。)を進めた取り組みに対して与えられるものです。
注1:みんなのDX
東芝グループ内で行われているデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組み。デジタルビジネス創出・デジタル文化実装の定着を目的としたピッチ大会。2019年からこれまでに計8回開催し、350件を超える応募アイデアの中から約21件の新たな事業を創出している。
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