2024-09-11
東芝データ株式会社
東芝データは、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート®」を利用する約210万人のレシートデータから得られる購買データを分析し、さまざまな商品の買い物動向をお伝えいたします。今回はシャンプー(トリートメントやコンディショナー含む)に注目し、2024年3月1日から2024年8月31日まで(半年間)の購買データをAIで分析すると、新たな購買傾向が明らかとなりました。
まず、期間内に購入されたシャンプーの購買推移を見てみると、4月から8月にかけて購買個数が増加していることが分かりました。夏はシャンプーの需要が高まる季節と言えます。
次に、期間内にシャンプーを継続的に購入した人(*1)(約5万6千人)の購買データに注目し、シャンプーの特徴と購買との関係をAIで分析しました。
購入されたシャンプーの特徴をAIで抽出し、その特徴ごとにシャンプーをグループ分けしたところ、「お試しサイズ(1回分)」や「大容量・特典」、「無添加」、「限定デザイン」などの特徴ごとに分けることができました。さらに、シャンプーの特徴を重視する度合いによって、AIで購入者をグループ分けしたところ、「お試しサイズ(*2)を重視するグループ」に約6千人(約11%)いることが明らかになりました。
「お試しサイズを重視するグループ」に注目すると、期間内における1人あたりのシャンプー平均購入価格は1,200円台の人が最も多く、重視しないグループ(600円台)に比べ、2倍高いことが明らかとなりました。
また、「お試しサイズを重視するグループ」は、重視しないグループに比べ、購入したお試しサイズの種類が多いことも分かりました。いろいろな種類を試すことで、消費者が自分にぴったりのシャンプーを探求していることが示唆されます。
なお、期間内に購入されたお試しサイズの購買推移を見てみると、ゴールデンウィーク前とゴールデンウィーク期間およびお盆前とお盆期間に増加していることが分かります。お試しサイズの需要は、大型連休のシーズンに高まると考えられます。
データ備考
・対象期間:2024年3月1日~8月31日
・対象店舗:「スマートレシート®」加盟店
・対象商品:JANコード(全国共通の商品識別番号)がついている商品
*1 シャンプーを継続的に購入した人の定義:2024年3月1日~2024年5月31日の期間と2024年6月1日~2024年8月31日の期間、両方の期間で1回以上シャンプーを購入した人。
*2 お試しサイズの定義:金額が165円以下のシャンプー。
■家計管理もラクラク!支出管理は「スマートレシート®」
東芝テック株式会社が開発・運営し、東芝データ株式会社が運営を支援している電子レシートサービス「スマートレシート®」は、会計時に通常は紙で提供される購入商品の明細レシートを電子化し、電子レシートセンターでデータとして管理、提供するサービスです。お客さまは手元に紙のレシートを残さなくてもスマートフォンで購入履歴をいつでも確認することができ、お客さまの買い物における利便性の向上につながるとともに、紙レシートの発行コストや環境負荷を減らすことができます。
「スマートレシート®」の公式サイト:https://www.smartreceipt.jp/
*「スマートレシート®」は東芝テック株式会社の登録商標です。
■レシートデータの分析に特化したAI技術
東芝データ株式会社では、実際の購買ビッグデータに基づく価値ある市場分析を提供するために、クラスタリングや自然言語処理など最新のAI技術を活用する「レシート・インフォマティクス技術」の研究開発を推進しています。
今回、シャンプーの購買傾向分析には、株式会社東芝 研究開発センターが製造やデータ分析の分野で培ってきた独自のクラスタリング技術を、「スマートレシート®」で得られる購買ビッグデータ向けにアレンジし、クラスタリングAIとして適用しました。クラスタリングAIは、実際の購買ビッグデータから、消費者の購買パターン(購買特性)が共通する商品を同じ商品グループ(クラスター)に自動で分類する技術です。クラスタリングAIを活用することで、隠れた購買トレンドの発見や気付きを得ることが可能となります。
【報道機関からのお問い合わせ先】
東芝データ株式会社 広報担当 https://campage.jp/toshibadata/inquire