東芝マテリアル株式会社の企業価値向上に向けた施策の実行について
2024年11月25日
当社は、本日、当社の完全子会社である東芝マテリアル株式会社(以下、東芝マテリアル)の全株式を日本特殊陶業株式会社(以下、日本特殊陶業)に譲渡することを決定し、日本特殊陶業との間で株式譲渡契約を締結しました。今後、必要な手続きを経て2025年5月30日の譲渡完了を目指します。
東芝マテリアルは、当社の材料事業から発展し、ブラウン管用金属材料、蛍光灯やカラーテレビ、医療設備などに使用される蛍光体材料、航空機や電気自動車などに使用される窒化ケイ素部品など、時代の変遷とともに独自の技術を生かした機能材料・部品を提供してきました。中でも、ファインセラミックス製品である窒化ケイ素ボールは、電気自動車、工作機械、風力発電機、鉄道車両など、高速回転や耐電食が求められる各分野のベアリングボールとして多数の実績があり、世界で高いシェアを有しています。また、パワー半導体などに用いられる窒化ケイ素セラミックス基板も旺盛な需要から成長が見込まれています。
日本特殊陶業は、セラミック素材技術をコア・コンピタンスとし、主力の内燃機関事業を強化しながら、非内燃機関事業の規模拡大を図っており、新規事業については「環境・エネルギー」、「モビリティ」、「医療」、「情報通信」の4分野を注力領域として事業拡大、新規事業育成を進めています。これらの領域において、東芝マテリアルも材料設計・プロセス、製品応用技術を保有しており、日本特殊陶業と東芝マテリアルのセラミック技術の融合、グローバルな顧客基盤の拡充やサポート体制の強化といったシナジーが期待できます。当社は、日本特殊陶業が、東芝マテリアルの持つポテンシャルを最大限に発揮できるリソースを有するベストパートナーであり、日本特殊陶業の下でシナジーを追求することが東芝マテリアルの企業価値向上につながると判断しました。
【東芝マテリアル株式会社の概要】
本 社:神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地
設 立:2003年10月1日
代 表:代表取締役社長 白井 隆雄
資 本 金:480百万円(2024年3月31日時点)
従業員数:663名(2024年4月時点)
事 業:ファインセラミックス、蛍光材料応用製品、高純度金属、磁性材料部品、タングステン・モリブデン、
特殊金属材料などの部品・材料の開発、製造、販売