「CEATEC 2023」の出展について

2023年09月29日

東芝ブースのイメージ

 当社は、10月17日から20日まで千葉市・幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に出展します。

 当社グループは「人と、地球の、明日のために。」を経営理念に掲げ、「誰もが享受できるインフラ」と「繋がるデータ社会」を構築し、「カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー」の実現に貢献する企業を目指しています。「CEATEC 2023」では、当社グループの先端技術・ハードウェア、そしてそこから生み出される膨大なデータを活用した、「安心安全なインフラの構築」と「カーボンニュートラルの実現」に向けたソリューションを紹介します。

 また、当社執行役上席常務 CTO 佐田豊が、10月19日のCEATEC CONFERENCEにおいて、「日英パートナーシップが拓く量子未来社会への道」というテーマで、日英の同分野におけるキーマンと、量子コンピュータ技術の現状とユースケース創出に向けた課題について議論するセッションに参加します。

 さらに、当社は、当社ウェブサイト内に「CEATEC 2023 東芝特設サイト」を開設し、「CEATEC 2023」開幕日である10月17日以降、現地で展示している展示物の概要について掲出します。(公開期間:1年間(予定))

■「CEATEC 2023 東芝特設サイト」

https://www.global.toshiba/jp/ad/corporate/exhibition/ceatec2023.html

 

1.主な展示内容

(1)安心安全なインフラの構築

 日々の人々の暮らし、自然災害への対応、さらにはサイバー空間における安心安全なインフラの構築に貢献するソリューションを紹介します。

 

■空間セキュリティマネジメントソリューション

 人流を止めずに危険物を検知し、目に見えないテロの脅威から地域社会を守ると共に、警備業務の効率化を実現するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・ミリ波レーダを利用したウォークスルー型危険物検知                             

・様々な空間で高度なセキュリティ環境の構築や運用を可能とするセキュリティマネジメントソリューション

 

■気象予測ソリューション

 気象レーダとデータ解析技術によりゲリラ豪雨や降雹、発雷、突風などの気象変化を高精度に予測し、気象災害リスクの低減を実現するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・リアルタイムの気象レーダデータに独自の解析手法を適用し、気象災害の予兆を迅速に検出する気象データサービス

・マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)

 

■社会インフラを支えるサイバーセキュリティソリューション

 人々の暮らしに欠かせない社会インフラへのサイバー攻撃に対するセキュリティを継続的に強化するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・産業現場のサイバーレジリエンスを実現するXIoT向けサイバーセキュリティソリューション

・制御システムシミュレータ活用をしたサイバーセキュリティ訓練サービス

 

■量子鍵配送プラットフォーム

 理論上、盗聴が不可能な量子暗号通信技術を活用し、安全な未来のデジタル社会を実現するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・国際標準化、実証実験を推進する、量子暗号通信の社会実装への取り組み

 

(2)カーボンニュートラルの実現

 CO2を「排出しない」「排出を減らす」「回収・利用する」、そして「見える化する」ことでカーボンニュートラルを実現するソリューションを紹介します。

 

■次世代PVソリューション

 二種類の次世代太陽電池(Cu2O(亜酸化銅)タンデム型太陽電池・フィルム型ペロブスカイト太陽電池(*1))によって、今まで太陽電池を置けなかった場所への設置を実現するとともに、発電の更なる効率化により再生可能エネルギーの導入を促進するPVソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・Cu2O(亜酸化銅)タンデム型太陽電池

 

■AIを活用したカーボンニュートラルソリューション

 AI技術の活用によって、複数の再エネ電源を束ねて最適な運用を実現。「発電側の収益最大化」と「需要側のコスト最小化」の両方を実現し、再エネ導入の促進と電力安定供給の両立を実現するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・電力市場取引戦略AIによる、再エネ発電量予測

・VPP(バーチャルパワープラント:仮想発電所)

 

■CO2資源化ソリューション

 CO2分離回収技術と、CO2をCOにする電気分解技術によりCO2を化学原料や持続可能な航空機燃料(SAF)等に再生させることでカーボンリサイクルに貢献するソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・CO2電解装置・セルスタック

・CO2分離回収設備

 

■CO2見える化ソリューション

 分散設置された設備・機器の稼働状態や電力使用量のデータを集約し、設備・機器の最適運転、CO2排出量の自動集計、製品CFP(カーボンフットプリント)への取組みをサポートするソリューションを紹介します。

(主な紹介アイテム)

・エネルギー・CO2排出管理に適した統合データ基盤を有するIoTサービス

・超小型・高速応答MEMS CO2センサ

 

2.CEATEC CONFERENCE(講演会)

テーマ:

「日英パートナーシップが拓く量子未来社会への道」

時間:

10月19日(木) 12:30-13:30

場所:

幕張メッセ コンベンションホールA

登壇:

当社執行役上席常務 CTO 佐田豊、他3名

内容:

Society 5.0が進展すると必須となる量子未来社会の実現に向けて、産官学が一体となって取り組んでいます。英国は近代コンピュータ科学発祥の地ですが、日英パートナーシップをより深化させる「広島アコード」において、量子分野での戦略的優位性を維持するための協力が重要視されています。量子コンピュータ技術の現状とユースケース創出に向けた課題について議論を行い、連携による今後の展開を考察いたします。

リンク:

https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=2255


(*1)フィルム型ペロブスカイト太陽電池は説明パネルのみ