ニュースリリース
デジタルトランスフォーメーション事業の拡大に向けた人材強化について
外部からハイタレントを採用し、事業拡大および工場のデジタル化を加速今般、当社はグループ全体のデジタルトランスフォーメーション事業の戦略を指揮し、グループを横断して事業拡大を推進する「コーポレートデジタル事業責任者(Chief Strategy Officer)」として島田太郎(しまだたろう)氏(現シーメンス株式会社専務執行役員)を本年10月1日付で採用します。
島田氏は、航空機や自動車、精密機械設計などのハード開発やプロダクトライフサイクルマネージメント(PLM注1)ソフトウェアの両面に深い知識と経験を持ち、これまで自動車、精密機械、重工業といったグローバルに活躍する日本のトップ企業に対して、数多くのデジタル化コンサルティングを行ってきた実績を有しています。また、エンジニアとしての経験や、ロボティクスに関する深い知識を生かし国が推進するロボット革命イニシアティブ協議会やIoT推進ラボなどでもアドバイザーを務め、ドイツのIndustrie4.0や日本のConnected Industriesの活動にも貢献しています。当社グループにおいて、コーポレートデジタル事業責任者として、グループ全体のデジタルトランスフォーメーション事業の拡大に向けた戦略的な指揮を執りながら、産官学連携によるデジタルビジネス創出の仕組み作りなどを進めていきます。また、社内のデジタル化を推進するため、設計から開発、製造までの工場のIoT化を早期かつ高度に実現していきます。
■島田太郎氏のコメント
「この30年で日本の産業界の景色はすっかり変わりました。Japan as No.1 と言われた頃に社会に出た私は、この景色を変える力が日本には有ると思っています。しかしそれは、過去と同じことを繰り返すのでは無く、他の国が挑んできたように、新たな道を歩むことだと思います。様々な事業領域における製造業としての豊富な経験とノウハウは、東芝の強みです。一方で、その強みを生かしつつも、デジタルトランスフォーメーションによるビジネスモデルの転換も早急に実現していかなければなりません。私が日本、アメリカ、ヨーロッパの企業で培ってきた戦略性、機能性、実行力を最大限に生かしながら、東芝でその仕事を出来る事を光栄に思うと共に、新たな未来に向けて始動する東芝での活動を通じて、日本に貢献したいと思います。」
当社グループは、グループ全体としてデジタルトランスフォーメーションによりビジネスモデルの本格的な転換を図り、様々な事業分野の顧客企業の経営課題を起点とした新しい課題解決型・成果訴求型のビジネス創出に取り組むため、デジタルトランスフォーメーション分野での組織体制の構築や人材強化を進めています。7月1日付で採用した技術統括のコーポレートデジタイゼーションCTOであるIBM出身の山本宏氏と、今回採用する事業統括のコーポレートデジタル事業責任者である島田氏を中心に、新しい課題解決型・成果訴求型のビジネス創出を目指していきます。
■島田太郎 経歴
1990年4月 | 新明和工業株式会社に入社、航空機の設計に従事 |
1999年9月 | Structural Dynamics Research Corporation社(SDRC社。後に、シーメンスPLMソフトウェア株式会社、現在のシーメンス株式会社)に入社、マーケティングやコンサルティング、セールスに従事 |
2010年4月 | シーメンスPLMソフトウェア株式会社日本法人の代表取締役社長兼米国本社副社長に就任 |
2014年3月 | ドイツ・シーメンスのセールス開発部門勤務 |
2015年9月 | シーメンス株式会社 専務執行役員、デジタルファクトリー事業本部長およびプロセス&ドライブ事業本部長 |
- 注1
- 製品の企画・開発から、設計・生産準備・調達・生産の全工程における、製品ライフサイクルに関わる全ての情報を一元管理し、設計作業の効率化や市場投入のスピードアップを図る取組みやソリューションを表す。