ニュースリリース

トルコ・クズレデレ第3地熱発電所2号機向けに蒸気タービンおよび発電機を受注

2016年09月13日

 当社は、トルコの大手電力事業者ゾルルエナジーグループがトルコ西部に建設を予定しているクズレデレ第3地熱発電所2号機向けに、約5万kWの蒸気タービン・発電機を受注しました。

 クズレデレ第3地熱発電所2号機は、約5万kWのフラッシュ型発電設備注1と約2万kWのバイナリー型発電設備注2を組み合わせた、約7万kWの高効率コンバインド型地熱発電システムを採用した発電所です。当社は、フラッシュ型発電設備を担当し、2017年7月に納入を開始します。

 トルコ市場において、当社は昨年末クズレデレ第3地熱発電所1号機向けに発電設備一式を受注し、現在機器の製造を進めています。また、2014年にはゾルルエナジーグループのアラシェヒル地熱発電所向けにも発電設備一式を納入しています。同発電所は、当社の製造工程管理や機器の信頼性の高さが寄与し、当初の計画よりも早期に商業運転が開始されました。これらの実績のほか、顧客の求める仕様に対し迅速かつ柔軟に対応できたことが評価され、今回の受注に至りました。なお当社は、トルコ市場に初めて機器を納入した2014年以降、同国における4つの新規建設計画のうち3つに参画しており、今回の受注により、トルコのフラッシュ型地熱発電設備における当社のシェア注3は約48%となる見込みです。

 トルコでは、人口増加を背景に電力需要の増加が予想されており、発電所の建設が数多く計画されています。当社は、ゾルルエナジーグループと2016年1月に地熱、火力、水力発電所の建設における協業の覚書を締結しており、事業性調査の段階から新規建設の計画に参画できる体制を整えています。今後も同社と連携をさらに深め、トルコ市場で地熱、火力、水力発電事業を積極的に展開していきます。

 当社は、地熱発電事業で戦略的な協業契約を締結しているオーマット・テクノロジーズ社との連携や、日本政府が推進する質の高いインフラ輸出政策により組成されたファイナンスを含む各種支援策の活用により、高効率なコンバインド型地熱発電システムの受注を拡大していきます。また今後は、新規建設案件のみならず、地熱発電所のO&M注4サービスも提供することで、顧客資産の価値向上を図ります。

注1
フラッシュ型:地熱発電の発電方式のひとつ。地中からの蒸気を直接利用して発電する。
注2
バイナリー型:地熱発電の発電方式のひとつ。沸点の低い媒体の蒸気を利用して発電する。
注3
発電設備容量ベース。2016年9月13日時点(当社調べ)
注4
O&M:運転保守(Operations and Maintenance)

 

受注概要

発電所名 クズレデレ第3地熱発電所2号機
発注者  ゾルルエナジーグループ
所在地 トルコ南西部 アイディン県 クズレデレ
受注設備  フラッシュ型5万キロワット蒸気タービンおよび発電機
設備納入時期  2017年7月から順次(予定)
運転開始時期 

2017年12月(予定)