ニュースリリース
「変なホテル」第2期棟の自立型水素エネルギー供給システム「H2OneTM」が運転を開始
太陽光と水による水素エネルギーで完全自給自足
2016年03月14日
「変なホテル」第2期棟の自立型水素エネルギー供給システム「H2OneTM」
当社がハウステンボス株式会社(以下、ハウステンボス)の「変なホテル」第2期棟(ウエストアーム)に納入した自立型水素エネルギー供給システム「H2OneTM」が完成し、本日、運転を開始しました。
「H2OneTM」は、東芝独自の水素EMS(エネルギーマネジメントシステム)により、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムです。
本システムは、太陽光発電、蓄電池、水素製造装置、水素吸蔵合金タンク、純水素燃料電池により構成されています。日照時間が長い夏季に太陽光で発電した電気の余剰電力を利用して、水素製造装置で水を電気分解し、製造した水素をタンクに貯蔵します。冬季には、その貯蔵した水素を利用し、純水素燃料電池で発電することにより、水と太陽光発電のみで年間を通じてホテル1棟12室分の電力を供給することができます。
また、水素を高密度で貯蔵できる水素吸蔵合金を用いたタンクを採用しており、従来のタンクサイズと比較して10分の1まで小型化した貯蔵タンクによりシステムの省スペース化を実現しました。
当社は引き続き、再生可能エネルギーを水素によって最大限利活用できる次世代の水素社会の実現を目指し、水素の製造、貯蔵、利活用まで、それぞれのシーンで効率的なエネルギーの供給に貢献する水素関連事業に注力していきます。
システムの構成図
システムの仕様
太陽光発電量:62kW
出力電力:54kW
貯蔵電力量:1.8MWh
温水供給量:最大24L/min