ニュースリリース
仏ルーヴル美術館「モナ・リザ」「赤の間」に当社製LED照明を設置
館内で記念セレモニーを実施当社は、2010年から仏ルーヴル美術館とともに進めている照明改修プロジェクトについて、昨年5月から実施している「モナ・リザ」の展示照明システムと「赤の間」の天井照明器具における当社製LED照明への改修工事をこの度完了しました。これを記念して、現地時間の6月4日、同美術館のナポレオン・ホールにて点灯記念式典を開催し、欧州の重要顧客を中心とした約480名が出席しました。
今回の改修により、「モナ・リザ」の展示照明システムでは、あかりの均斉度を従来のシステムより向上させることで、絵画の濃淡を忠実に再現しました。また、より自然光に近い形で見られるよう、色温度を調整するシステムも搭載したほか、絵画の褐色を防ぐ紫外線・青色光を最小限に抑えています。「赤の間」の天井照明については、昼光を採り入れた展示室で常に一定の色温度で絵画を鑑賞できるよう、絵画の照度を一定に保つ新しい制御電源を採用しました。消費電力については約60%、照明器具の総重量は約72%の低減を実現しました。
当社は2010年6月に仏ルーヴル美術館とパートナーシップ契約を締結しました。これまで、2011年12月にピラミッド、ピラミディオン、およびパビリオン・コルベール、2012年5月にはナポレオン広場を当社製LED照明に改修し、消費電力を約73%削減するなど、環境負荷低減に貢献してきました。今後、2014年春にはクール・カレ(方形の中庭)、および2014年中頃にはナポレオン・ホールの照明についても、当社製LED照明への改修を予定しています。
当社は、2010年4月から、人と環境に調和した新しい“あかり文化”を創造すべく、グローバルに新照明事業を展開しており、今後も本プロジェクトを通じて技術力向上を図り、エコ・リーディングカンパニーとして世界文化と環境負荷低減への貢献を目指します。
ルーヴル美術館「モナ・リザ」「赤の間」について
・「モナ・リザ」(1503~1506年)
ルネサンス時代の象徴とも言われる、レオナルド・ダ・ヴィンチによる肖像画。ルーヴル美術館のなかで、最も人気のある作品の一つである。その独特の微笑みは「モナ・リザスマイル」と呼ばれ、多くの人々を魅了。ダ・ヴィンチの考案した『スフマート(ぼかし技法)』や空気遠近法などの技法が巧みに駆使された「モナ・リザ」は、その後の西洋絵画にも大きな影響を与えた。
・「赤の間」
19世紀フランスを代表する大型絵画を陳列した展示室。ダヴィッド作「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」、アングル作「オダリスク」などの大型絵画が赤い壁に展示された様は壮観であり、多くの来場者が訪れる展示室でもある。
ルーヴル美術館照明改修プロジェクト専用サイトについて
当社のルーヴル美術館・照明改修プロジェクトへの取り組みなどについて、専用サイトを開設しています。このサイトでは、同プロジェクトに関するエピソードなどを紹介しています。
日本語ページ
http://www.toshiba.co.jp/lighting/jp/project/louvre/index_j.htm
英語ページ
http://www.toshiba.co.jp/lighting/about/louvre/index.htm
参考写真
・「モナ・リザ」と今回設置した専用LED照明システム
・「赤の間」と専用照明器具