ニュースリリース

インド・メジャ超臨界石炭火力発電所向け蒸気タービン発電設備の受注について

2012年05月09日

 当社及び、当社のインド現地法人である東芝ジェイエスダブリュータービン・発電機社(Toshiba JSW Turbine and Generator Private Limited、以下、東芝JSW社)は、インド火力発電公社(NTPC:National Thermal Power Corporation)とウッタープラデッシュ州電力会社(UPRVUNL:Uttar Pradesh Rajya Vidyut Utpadan Nigam Ltd)のJV「メジャ・パワープライベートリミテッド」(Meja URJA NIGAM Pvt. Ltd)からウッタープラデッシュ州のメジャ超臨界石炭火力発電所向け蒸気タービン発電設備を受注しました。同発電所は2016年5月から順次運転開始予定です。

 今回受注したのは出力66万キロワットの超臨界圧方式の蒸気タービン発電機設備2台分で、当社はエンジニアリング・製造・調達・据付工事全般を担当します。機器製造は当社京浜事業所と東芝JSW社が分担して行う予定で、受注金額は約315百万ドルです。

 当社グループは、火力発電事業のグローバル製造・供給体制の一環として、インドにおける設計・製造・据付までの一貫体制を構築し、同国及び東南アジアや中近東など新興国における火力発電事業を強化しています。本年2月にはNTPCよりカルナタカ州クドゥギ超臨界石炭火力発電所向け80万キロワット級超臨界方式蒸気タービン発電機設備3台分を受注するなどの実績があり、今回の受注は、こうしたインド国内での受注実績や高い性能・信頼性に加え、インドにおける一貫体制が高く評価されたものです。

 インドでは高い経済成長率を背景に、電力需要が堅調に増加しています。インド政府発表の第11次5ヵ年計画(2007~2012年)、第12次5ヵ年計画(2012~2017)によると、2007~2017年の10年間での発電設備容量の増加分は、年平均1,600万キロワット以上で、そのうち火力発電は60%以上を占める計画です。また火力発電のうち約60%が今回の契約で採用される超臨界圧方式となる見通しです。

 当社グループは、これまでインドにおいて、NTPCからの受注の他にも、タタ電力向け80万キロワット級超臨界蒸気タービン発電設備5台を受注し、初号機については既に商業運転を開始し、残りの4台についても順次商業運転を開始する予定です。今後も同国を火力発電事業の重要地域の一つと捉え、同市場において、火力発電事業で2015年度10億米ドル規模の売上高を目指します。

*2015年11月のOECD輸出信用作業部会にて基本合意され、OECD公開文書TAD/PG(2016)1のANNEX Ⅵとして記載されている石炭火力の公的金融支援の条件に照らすと、本石炭火力発電所の技術は超々臨界圧に区分されます。(2016年12月15日追記)

受注概要 

(1)プロジェクト名:メジャ超臨界石炭火力発電所
(2)所有者 :メジャ・パワープライベートリミテッド
(3)所在地 :インド ウッタープラデッシュ州アラハバッド郡メジャ
(4)納入設備:66万キロワット超臨界方式蒸気タービン発電機設備 2台分