ニュースリリース

インド クドゥギ超臨界石炭火力発電所向け蒸気タービン発電設備の受注について

2012年02月20日

 当社のインド現地法人である「東芝ジェイエスダブリュータービン・発電機社」(Toshiba JSW Turbine and Generator Private Limited、以下、東芝JSW社)は、インド火力発電公社(NTPC:National Thermal Power Corporation)から、カルナタカ州クドゥギの超臨界石炭火力発電所向け蒸気タービン発電設備を受注しました。

 今回受注した火力発電設備は出力80万キロワットの超臨界圧方式の蒸気タービン発電機設備3プラント分で、エンジニアリング・製造・調達・据付工事全般(EPC)を担当します。受注金額は約470百万ドルです。

 当社は、火力発電事業のグローバル製造・供給体制の一環としてインドでの拠点展開を進めています。エンジニアリングを行う「東芝インド社」、据付工事を行う「TPSCインド社」に加え、インドのジンダル・サウス・ウエスト社(JSW社)と設立した蒸気タービン・発電機を製造する東芝JSW社が2月12日に竣工し、設計・製造・据付までの一貫体制を構築しました。今回の受注は、当社機器の高い性能・信頼性に加え、このインドでの一貫体制が評価されたもので、東芝JSW社としての初受注となります。

 インドでは高い経済成長率を背景に、電力需要が堅調に増加しています。インド政府発表の第11次5ヵ年計画(2007~2011年)、第12次5ヵ年計画(2012~2017)によると、2007~2017年の10年間での発電設備容量の増加分は、年平均1,600万キロワット以上で、そのうち火力発電は60%以上を占める計画です。また火力発電のうち約60%が今回の契約で採用される超臨界圧方式となる見通しです。

 当社グループは、超臨界圧方式の蒸気タービン発電設備は国内65基、海外18基の受注実績があります。インドにおいても、タタ電力ムンドラ火力発電所向けに80万キロワット5基、エッサール電力サラヤ火力発電所向けに66万キロワット2基の受注実績があり、今回の受注により、現時点においてインドの電力市場で最大単機容量である80万キロワットクラスの超臨界タービン発電機市場では、当社がトップシェアとなります。

 当社グループは今後もインドにおいて、火力発電設備の更なる受注拡大を目指すとともに、需要が高い中東市場やアジア市場などに向けても、インドの拠点を活用した受注活動を強化してまいります。

*2015年11月のOECD輸出信用作業部会にて基本合意され、OECD公開文書TAD/PG(2016)1のANNEX Ⅵとして記載されている石炭火力の公的金融支援の条件に照らすと、本石炭火力発電所の技術は超々臨界圧に区分されます。(2016年11月4日追記)

注 EPC(Engineering Procurement and Construction):設計(Engineering)、調達(Procurement)、据付工事(Construction)

受注概要 

(1)プロジェクト名: クドゥギ 超臨界石炭火力発電所

(2)所 有 者: インド火力発電公社(NTPC Ltd.)

(3)所 在 地: インド カルナタカ州ビジャプール郡クドゥギ

(4)納入設備: 80万キロワット超臨界方式蒸気タービン発電機設備 3プラント分