ニュースリリース

ケニア最大の地熱発電プロジェクト向け発電設備の受注について

7万キロワットの地熱蒸気タービン・発電機4セットを2013年に納入 
2011年11月07日

  当社は、豊田通商と現代エンジニアリングとともに、ケニア電力公社から、オルカリア1号地熱発電所および4号地熱発電所の建設プロジェクトを受注しました。当社の地熱事業としては、初のアフリカでの受注となります。

  本プロジェクトは、豊田通商と現代エンジニアリングが地熱発電設備と土木据付工事をケニア電力公社から共同で一括受注し、当社は現代エンジニアリングから、主要機器である7万キロワット地熱蒸気タービン・発電機4セットを受注しました。

 本プロジェクトは、ケニアの首都ナイロビから北西約100kmに位置するオルカリア地域に14万キロワットの地熱発電所を2箇所建設し、合計28万キロワットの電力を供給するもので、現在の同国の総発電設備容量の約25%に相当するプロジェクトです。同国では、深刻な電力不足のため、安定的な電源として地熱発電が期待されており、本プロジェクトは同国の電力不足の緩和に大きく貢献します。なお、1号発電所の建設資金は、日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて供与する円借款により支援されます。

 地熱発電は、地下深部に掘削した坑井から噴出する天然蒸気を利用してタービンを回すことにより発電する方式で、温暖化ガス(CO)の排出が少ない再生可能エネルギーです。当社は、1966年に日本国内初となる松川地熱発電所に2万キロワットの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、東南アジア、アイスランド等世界各国に52台、約280万キロワットの発電設備を納入し、世界トップの25%のシェアを占めており、それらの納入実績と、機器性能、信頼性が評価され、本件の受注に至りました。
  当社は今後も世界各地で受注活動を進め、高性能で信頼性の高い地熱発電設備を提供します。

 当社は地熱発電の更なる拡大を目指すととともに、風力発電、水力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギー事業を展開し、エネルギーの安定供給と低炭素社会の実現に向け、積極的に取り組んでいきます。

注:発電設備容量ベース(当社調べ)

プロジェクトの概要

1.発電所名: オルカリア1号地熱発電所(増設)、オルカリア4号地熱発電所(新設)
2.電力事業者名:ケニア電力公社 (Kenya Electricity Generating Company Ltd.)
3.供給品目:7万キロワット地熱蒸気タービン・発電機4セット
4.当社設備納入予定:2013年春以降(予定)
5.運転開始予定:2014年4月(予定)