ニュースリリース

米国ウラン濃縮会社・ユーゼック社への第一回出資について

-米国外国投資委員会(CFIUS)の審査完了-
2010年09月03日

  当社は、米国時間9月2日に米国バブコック&ウィルコックス社(Babcock & Wilcox Company)と共に米国のウラン濃縮会社・ユーゼック社(USEC Inc.、以下「USEC」)に対し、各社3750万米ドルの出資を行いました。本出資は、今年5月25日にUSECと締結した出資契約に基づくもので、今後2回の出資を行い全出資を完了する予定です。

  USECは、米国最大のウラン濃縮事業者として米国を中心とした原子力発電用濃縮ウランの供給等を行っています。また、現在新技術を採用した新型遠心分離機(ACP: American Centrifuge Plant)の開発を進めており、今後の原子力発電所の新規建設による濃縮ウランの需要増加に対応しております。

  当社は、出資契約締結後、米国政府の行政許可の取得作業を進めてまいりましたが、米国原子力規制委員会(NRC)の審査通過、米国外国投資委員会(CFIUS)の審査が完了したことを受け、第一回目の出資を行ったものです。なお、今回の出資後、当社はUSECに対し、取締役および事業戦略代表者を各1名派遣します。

  今後も、当社グループは、原子力事業における建設・燃料・サービスの一貫体制の構築に向けた取り組みを着実に進めていく方針です。

USEC Inc.の概要

・設立:1998年

・代表者:ジョンK.ウェルチ(John K. Welch)

・所在地:米国メリーランド州べセスダ市

・事業内容:原子力発電用ウラン濃縮事業

・売上高:2,037百万米ドル(2009年)

・従業員数:約2,900名(2009年)

Babcock & Wilcox Company の概要

・設立:1856年

・代表者:ブランドンC.ベサーズ(Brandon C. Bethards)

・所在地:米国ヴァージニア州リンチバーグ市

・事業内容:原子力発電所向け大型機器製造、火力発電等

・売上高:2,857百万米ドル(2009年)

・従業員数:約15,000名(2009年)