ニュースリリース

東芝による東芝松下ディスプレイテクノロジーの株式取得について

パナソニックの保有株式を東芝が全株買取
2009年04月01日

 株式会社東芝(以下、東芝)とパナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、液晶及び有機ELディスプレイ事業を行う両社の合弁会社「東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社(以下、TMD)」の株式につき、パナソニックが保有する全株式を東芝が買い取る旨の株式譲渡契約を本日締結しました。株式譲渡日は4月28日を予定しています。

 なお、今回の株式買取完了後、TMDは東芝グループが100%出資する会社となり、社名を「東芝モバイルディスプレイ株式会社」に改める予定です。

 TMDは、2002年に東芝とパナソニックの合弁会社として設立以来、中小型液晶におけるトップメーカーの一つとして、携帯電話用、モバイルPC用、車載機器用などの液晶ディスプレイを開発、製造、販売してまいりました。しかしながら、中・小型液晶パネルの継続的な売価の下落に加え、昨年来の急激な需要減の影響を受け、TMDの業績は大幅に悪化している状況にあります。これを受け、本年1月に東芝が策定した「収益改善のための体質改革プログラム」の一環として、TMDは一部製造ラインの閉鎖などの構造改革に取り組んでいます。今回の東芝による株式買取により、TMDを東芝グループの単独経営とすることで、意思決定のさらなる迅速化を図り、TMDの抜本的事業構造改革を加速していく予定です。

 また、TMDは、中長期的には有機ELディスプレイ事業を成長の柱として、事業強化に取り組んでいきます。

東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社の概要

1.設立:2002年4月1日

2.資本金:100億円

3.出資比率:東芝60%、パナソニック40%

4.代表者:代表取締役社長 大井田義夫

5.本社所在地:東京都港区港南4-1-8リバージュ品川

6.従業員数:約2,700名(2009年3月時点)

7.事業内容:中小型液晶ディスプレイ及び有機ELの開発、製造、販売