ARM社CortexTM-M3コア搭載汎用マイコンの発売について 2008年9月29日 - 高性能化と低消費電力化を同時に実現 -
当社は、国内半導体メーカーでは初めてARM社の「CortexTM-M3」を採用した、デジタルAV機器の制御に最適な汎用マイコンを製品化し、2008年12月からサンプル出荷を行い、2009年3月より量産を開始します。 新製品は、ARM社の組み込み機器向け32ビットCPUを搭載したほか、デジタルAV機器を1本のケーブルで接続し相互制御するCEC*1機能やリモコンから送信された信号を判別する機能を内蔵した汎用マイコンです。従来、ソフトウエアで処理していたCEC信号やリモコン信号を、CPUを停止させたままハードウエア上で処理することで、待機時の消費電力を低減することができます。さらに、内蔵ROMに、低消費電力を特長とする当社オリジナルのフラッシュメモリ「NANO FLASHTM」を搭載することで、高性能かつ低消費電力動作を同時に実現します。 今回当社が採用したのは、ARM社が組み込み用途向けに開発し、優れた割り込み応答性と高いコード効率*2、低消費電力を実現したコアです。そのため、32ビットコアの性能を持ちながら16ビットコア並みのコストを実現することが可能になります。また、多数の企業がツールのサポートを行っている本コアは開発ツールの適用面でユーザーの利便性向上に寄与します。 当社は、今回高性能と低消費電力を両立した汎用マイコンを市場投入し、今後、順次ラインナップを展開することで、マイコン市場におけるシェア拡大を目指します。 *1 「CEC」はConsumer Electronics Control の略。HDMIで規格化されている機器制御信号。 新製品の概要
製品化の背景と狙い 昨今、TVやオーディオ機器をはじめとする民生機器は性能向上が進むと共に、一方では部品に割くコストは厳しく抑えられており、使用されるマイコンも高性能・低コストなものが求められています。そこで、当社はARM社が組み込み向けに開発したコアを導入し、高性能且つコンパクトなマイコンを開発しました。 新製品の主な特長
新製品のおもな仕様
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