四日市工場200mmウェハ製造ラインの再構築について

2008年6月16日

― 半導体メモリ事業のコスト競争力強化 ―

 当社は、半導体メモリの生産拠点である四日市工場(三重県四日市市)において、生産効率の向上、コスト競争力の強化を目的に、200mmウェハ製造ラインにおけるフラッシュメモリの製造能力を現行の約60%に縮小します。200mmウェハ製造ラインは引き続き高成長が見込まれるMCP向けフラッシュメモリなどの生産に特化します。

 これに伴い、当社とサンディスク・コーポレーションは、200mmウェハライン製造合弁会社であるフラッシュビジョン有限会社の生産活動を終了し、保有設備の移設、売却をすることで、この度合意しました。
 現在、フラッシュビジョンが保有する製造設備のうち、必要な設備を当社が買い取り、四日市工場および当社他工場での転用を図ります。また、不要設備については、今後、他社への売却を進めていきます。

 NAND型フラッシュメモリの市場は、携帯電話やポータブルメディアプレーヤーなどを中心とした動画用途市場の伸張、今後のノートパソコン向けSSD市場の立ち上がりなどにより、引き続き高成長が見込まれます。一方で、メモリ事業の競争力強化のために、生産能力の拡大のみならず、価格下落に対応できる強靭なコスト構造の構築がますます重要となってきています。

 当社は、今後も、300mmウェハ製造ラインについては継続的な投資を実行し、200mmラインの縮小を上回る生産能力の拡大を進めます。また、微細化の推進および次世代メモリ技術などの技術開発を加速させることで、世界トップクラスにあるメモリ事業のコスト競争力をさらに強化していきます。さらに、200mmライン設備を他拠点に転用、活用していくことで、当社半導体事業全体における生産効率の向上も図っていきます。

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