DNAチップを用いた実験動物感染症モニタリング用DNAチップの開発について 2008年5月28日 -微生物汚染の早期発見が可能に- 株式会社 東芝 株式会社 東芝(以下、東芝)と財団法人 実験動物中央研究所(以下、実中研)とは共同で、実験動物感染症モニタリング用DNAチップ*1の第一弾として、ヘリコバクター菌*2を種のレベルで判別するDNAチップを開発しました。 今回開発したDNAチップは、東芝の電流検出型DNAチップ技術*3と実中研の持つ実験動物微生物モニタリングに関する技術を融合することで、実験動物への微生物感染の有無確認や、感染微生物特定の迅速かつ簡便な遺伝子検査を可能にします。 マウス・ラット等を用いた動物実験は、医薬品や化粧品の開発・安全性評価、生命科学の研究には不可欠となっています。再現性の高い動物実験を行うためには、品質管理のなされた実験動物を使用する必要があり、特定微生物検査項目について定期的な微生物汚染のモニタリングが行われています。従来は主に抗体検査が行われてきましたが、感染初期には抗体が検出されないことから、微生物感染の早期発見が難しいという課題がありました。 そこで、東芝と実中研は、迅速かつ簡便に複数の感染微生物を同時検知可能なDNAチップの共同開発に着手し、このほどヘリコバクター菌判別用DNAチップの開発に成功いたしました。このDNAチップシステムを用いることで実験動物の微生物感染や、実験動物施設の微生物汚染を早期発見する事が可能となります。 今後は、国際実験動物学会議(ICLAS*4)の指定を受けた検査機関(ICLASモニタリングセンター)での試験運用を進め、本年秋頃の受託検査機関への本システムの導入、および実験動物飼育施設等でのインハウス検査用途での販売を目指すとともに、引き続き他の感染微生物の検出用DNAチップの開発を進めていきます。 なお、東芝は、本チップの製品化を進めるに当り、栄研化学株式会社(以下、栄研)と、当該分野におけるLAMP法*5の通常実施許諾契約を締結しました。 (財)実験動物中央研究所の概要
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