メディアストリーミングプロセッサ「SpursEngineTM SE1000」のサンプル出荷開始について 2008年4月8日 - Full-HD時代の映像処理用途への展開を加速する開発環境を提供 -
当社は、高性能プロセッサ“Cell Broadband EngineTM”*1(以下、Cell/B.E.TM)のSPE*2コアを用いた新型メディアストリーミングプロセッサSpursEngineTMSE1000(以下、SpursEngineTM)を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。また、今回のSpursEngineTMサンプル出荷開始と併せて、製品開発を行うお客様向けにリファレンスキットの提供を開始します。 SpursEngineTMは, Full-HD対応のMPEG-2およびH.264のハードウェアエンコーダ及びデコーダと、SPEを4個搭載しています。SPEは、Cell/B.E. TMと共通であり、MPEG-2、H.264方式のエンコード・デコード専用回路(ハードウェアエンジン)を組み合わせた効率的で柔軟な映像処理や、Cell/B.E.より小規模な回路設計による低消費電力を特長としています。高度なメディアストリーミング処理を、処理速度1.5GHz(クロック周波数)、消費電力は10W台で実現するコプロセッサ(ホストCPUを支援するプロセッサ)です。 新製品は、パソコンや各種デジタル家電、それらの融合的な商品等での採用を目指して拡販し、今後3年間で600万個の出荷を計画しています。さらに、SpursEngineTMに採用された技術の、より高性能化、多機能化、低消費電力化に向けた開発も継続していきます。 また、併せて提供を開始するリファレンスキットは、SpursEngineTMを搭載したリファレンスボードと、ソフトウェア開発を行うための基本ソフトウェア群から構成されています。リファレンスボードはPCI-Expressエッジコネクタを備えており、PCI-Express x1スロットを持つデスクトップパソコンに接続して利用可能です。さらにSpursEngineTM制御用プログラム、ライブラリ、統合開発環境(SPEコンパイラ、SPEデバッガ、パフォーマンスモニタなど)及び、ミドルウェアを利用するためのサンプルアプリケーション等を備えています。このリファレンスキットにより、お客様におけるSpursEngineTMの評価、採用するアプリケーションの開発環境の構築を容易にし、お客様の製品開発をサポートしていきます。
SpursEngineTMパートナーとの協業関係の構築 当社は、SpursEngineTMを活用した映像ソリューションを広く展開していくために、 多くのパートナー企業との協業関係の構築を進めています。グラフィックボード、映像、画像処理ソフトウェアの開発で業界最先端の、コーレル社(カナダ)、サイバーリンク社(台湾)やリードテック・リサーチ社(台湾)などとの協業を通して、SpursEngineTMの機能を最大限に活かした映像・画像処理用のアプリケーションソフトや、SpursEngineTM搭載のハードウェアボードを開発し、セットメーカーに提供していきます。SpursEngineTMを核としたバリューチェーンを構築することで、セットメーカーへの拡販を加速するとともに、より快適で、新たなデジタルライフを世の中に提供していきます。 新製品の概要
新製品の主な仕様
SpursEngineTMSE1000リファレンスキット概要
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