当社は、欧州での液晶テレビの事業強化と拡販のために、ポーランドのヴロツワフ近郊のコビエジェツェに、液晶テレビの製造販売会社「東芝テレビ中欧社」を２００６年９月に設立します。
　本日、ポーランド経済省とコビエジェツェに液晶テレビの組立工場を建設することで基本合意し、ワルシャワにて調印式をおこないました。

　２００１年度以来、液晶テレビの世界総需要は、毎年 約２倍以上のペースで伸長してきています。その中で、世界最大の液晶テレビ市場となった欧州における市場伸長は大きく、２００５年度の８７０万台から、２００９年度には約３,３００万台に伸長すると見込まれています。^＊１

　現在、当社は、欧州における液晶テレビの生産を、英国の「東芝情報システム英国社」で行っておりますが、液晶テレビの需要拡大に対応するために、「東芝テレビ中欧社」を設立します。今後５年間で約６０億円規模の投資をする事によりテレビ製造の第二拠点を建設し、英国工場とあわせ、２００９年度には３２型以上の大型液晶テレビを中心に年間約３００万台の生産を目指していきます。　

　今回、当社が工場設立を予定しているコビエジェツェは、ヴロツワフから約８ｋｍの位置にあり、高速道路や幹線道路へのアクセスが良く、基幹部品である液晶パネルやその他の部品調達、および全欧州に販売する上での物流面でも大きなメリットがあるなど、欧州での大型テレビの製造販売を行っていく上で良好なインフラが整っています。また、近郊のヴロツワフをはじめ、周辺には教育施設や工科系大学が多いことから、技術レベルの高い技術者の確保も容易であるというメリットがあります。

　当社は、将来的には、新会社を欧州の製造拠点の中心として位置づけていき、欧州市場における液晶テレビのシェアアップを図っていきます。

拠点の概要