ギガバイトクラスのNAND型フラッシュメモリを搭載した MCP(マルチ・チップ・パッケージ)メモリの発売について

2006年6月14日

GBNAND(TM)搭載の携帯電話用MCPメモリ

 当社は、携帯電話に搭載するMCPメモリの大容量ラインアップとして、最大で2GBのNAND型フラッシュメモリを搭載したMCPメモリを8月から量産開始します。

 本製品は、従来の携帯電話向けMCPメモリ(LP SDRAM+NAND型フラッシュメモリやPSRAM+NOR型フラッシュメモリなど)にSDカードインタフェースをサポートしたコントローラとギガバイトクラスのNAND型フラッシュメモリ(8ギガビット多値NAND型フラッシュメモリ)を搭載したMCPメモリです。
 今回の新製品では、ワーク用メモリとして使用されるLP SDRAM、プログラム格納用メモリとして使用されるNAND型フラッシュメモリおよびユーザデータ格納用メモリとして使用されるギガバイトクラスのNAND型フラッシュメモリについて、顧客のニーズに合ったさまざまな組み合わせが可能となっています。また、今後はPSRAMやNOR型フラッシュメモリとの組み合わせも開発する予定です。

 最近の携帯電話については、高画素カメラ機能や音楽プレーヤー機能等の搭載が進んでおり、写真や音楽のデータを保存する大容量メディアが必要とされています。また、画像・映像やゲームなど大容量のデータを高速に処理することが強く求められる一方、限られたスペースに実装する必要があるため、多層のMCPへのニーズが高まっています。これらの市場ニーズにこたえるために、従来のMCPメモリに大容量NAND型フラッシュメモリとSDカードコントローラを搭載し、これらのメモリ部品を1パッケージ化する事で大容量・省スペースを実現するMCPメモリを商品化し、市場に投入します。

新製品のおもな概要

GBNANDTMはSDカードインタフェースをサポートしたコントローラとギガバイトクラスのNAND型フラッシュメモリを表す東芝の商標です。

新製品のおもな特長

1. 大容量2GBを実現し、メガピクセルカメラ機能や音楽プレーヤー機能搭載の携帯電話で大容量データ(音楽データなら約35時間分の楽曲)の保存が可能*1
2. 1パッケージ内に3種類のメモリインタフェースを搭載*2
3. 当社の提供する豊富なメモリ群よりMCP構成を自由に選択可能。

*1: ビットレート128kbpsのとき。
*2: 一例として、LP SDRAM用インタフェース、標準NAND型フラッシュメモリ用インタフェース及びSDメモリカードインタフェース。

新製品のおもな仕様

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セミコンダクター社メモリ事業部
モバイルメモリ営業担当
TEL 03(3457)3401

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