生活支援ロボットの開発について 2005年5月20日
当社は、人と共存し生活支援を行うロボットのプロトタイプとして、話しかけた方向と内容を理解して受け答えする「聞き分けロボット」と、登録された人を探してついてくる「お供ロボット」を開発しました。今後これらの技術を統合したロボットの開発や、更なる高機能化を進め、高齢者の生活支援などを目的に、5~6年後の製品化を目指します。 近年、ロボット開発では、高齢者や幼児の見守りなど生活支援分野への応用が期待されています。今回の2種類のロボットは、生活支援に必要な条件として「人の言うことを理解する」「人に付き添う」機能を、高度な画像・音声認識技術を用いて実現したものです。 「聞き分けロボット」は、6箇所のマイクで全周囲から取り込んだ音声に独自の信号処理を施し、人から話しかけられた方向と内容を認識します。これにより、挨拶した人には挨拶で返し、質問をした人には返答するなど、複数の人による全方向からの呼び掛けに対して、それぞれに回答することができます。 今後当社では、今回のロボットに、高齢者や幼児を見守り様子を家族に知らせる機能や、人の指示で家電を操作したり天気予報・ニュース・子育て知識など生活情報の検索を行う機能、ショッピングセンターなどの施設内を付き添って荷物を運搬する機能など、多様な機能を追加し本格的な生活支援ロボットとして実用化を目指します。 当社は、研究開発ビジョンとして、技術の単純な高度化ではなく、人間にとって真に価値のある技術を生み出し社会の発展に貢献していく「ヒューマンセントリックテクノロジー」を掲げており、今回のロボットはこのビジョンのもとで開発したものです。 開発の背景と狙い 家庭内で生活支援を行うロボットの実現には、基本技術として、ロボットが人の姿や音声を認識する技術、人のそばに付き添う技術などが必要となります。今回のロボットはこうした基本技術を実現し、今後本格的な生活支援機能を搭載していくための原型となるものです。
開発したロボットの概要
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