世界で初めてμITRON(*1)とMicrosoft(R) Windows(R) Automotive(*2)の2つのOSが共存した車載端末機器向けマルチOS環境を共同開発 2003年12月10日
株式会社デンソー 株式会社デンソー(以下、デンソー)と株式会社東芝(以下、東芝)は、車載端末機器向けに世界で初めてTRON協会が提唱するμITRON仕様のOSと、マイクロソフトが提供するWindows Automotiveの2つのOSが共存できるマルチOS環境を共同開発しました。このマルチOS環境は、デンソーのカーナビゲーションシステムに採用している、東芝製64ビットRISC型プロセッサTX49シリーズ(MIPSアーキテクチャ準拠)をベースとして両社が共同開発したSoC(システム・オン・チップ)「NAVIEM」(ナビーム)*3へ搭載することができます。 12月11日から東京国際フォーラムで開催予定の「トロンショー2004」の東芝ブースにて、試作品として、東芝のTX49シリーズに本マルチOSを搭載したボードと、SoC「NAVIEM」に本マルチOSを搭載したデンソーのカーナビゲーション機器を展示し、デモンストレーションを実施する予定です。 近年、カーナビゲーションをはじめとした車載端末機器では、従来のナビゲーション機能に加え、インターネットに対応した情報サービス機能や、音楽CDやDVDを視聴するといったようなマルチメディアを重視した使い方が増えてきており、そのような環境を実現するOSやSoCにはさらなる性能向上が求められています。次世代車載端末機器の開発においては、これまでの車載製品などに組み込まれ、その仕様や機能を保証してきた豊富なソフトウェア資産を活かすと同時に、インターネット接続やマルチメディア対応といった新たな機能を容易に実現することが求められています。このような要求の実現をめざし、両社は、組み込みシステムの標準技術であるμITRON仕様OSと次世代機器で求められるマルチメディア対応や通信機能などに優れたWindows Automotiveを同時に活用できるマルチOS環境、およびそれを実現するSoCを開発することにしたものです。
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