フラッシュメモリをベースとしたストレージデバイスにおける新たな戦略的協業の合意について

2003年7月29日

製品の共同開発、クロスライセンス、生産規模の確保、
東芝のエム・システムズへの投資を含む包括契約を締結

エム・システムズ株式会社
株式会社 東芝

 フラッシュメモリをベースとしたデータストレージのリーダーであるエム・システムズ社と、NAND型フラッシュメモリの開発・製造のリーダーである株式会社東芝は、NAND型フラッシュメモリをベースとした新しいデータストレージ製品の開発において、両社の技術力を組み合わせる、新しい包括契約を締結し、協力関係を拡大することを発表しました。
 包括契約には、次世代製品の共同開発、IP(設計資産)のクロスライセンス、エム・システムズに対するNAND型フラッシュメモリの生産規模の確保、東芝のエム・システムズへの投資を含みます。

 NAND型フラッシュメモリは、コンシューマデバイスからミッションクリティカルなアプリケーションまで、多用なアプリケーションに最も適した不揮発性メモリとして、幅広く認知され、受け入れられています。エム・システムズと東芝は、コストと大容量化の観点から、データストレージとしてのNAND型フラッシュメモリの用途を長年にわたり提案しています。エム・システムズは、世界的な技術力と経験により、NAND型フラッシュメモリを、高信頼性、高機能、容易な統合性と、コスト競争力を兼ね備えた、データストレージの理想的なプラットフォームとして実現します。

 「東芝とエム・システムズは長年にわたり密接な協業を進めてきており、今回、その協業を補完する契約の締結を喜ばしく感じています。DiskOnChipは、ハイエンドのモバイル機器におけるデータストレージとして受け入れられてきています。また、エム・システムズは、強力な技術力とIPにより、成長するUSBタイプの携帯型ストレージ市場で、市場をリードする製品として、DiskOnKeyを推進して来ています。今回の契約がもたらす重要なIPにより、東芝は、NAND型フラッシュメモリにおけるアプリケーションの一層の拡大を図ることができます。(株式会社東芝 セミコンダクター社メモリ事業部長 室町 正志)

 「両社での長年にわたる協業を通し、東芝は、その最先端技術を証明するとともに、当社のノウハウとフラッシュデータストレージ市場の拡大に貢献している点を評価しています。今回の東芝との協業関係の拡大により、NAND型フラッシュメモリの確実な供給をし、コスト競争力のあるソリューションを提供できることになることを大変誇りに思います。これはエム・システムズにとって、あらたな重要な躍進です。」(エム・システムズ社 社長兼CEO Dov Moran)

東芝概要

 東芝は、電子デバイス、情報通信システム、コンシューマー製品、重電システムなどの開発・製造におけるリーディング企業です。ハードウェアからソフトウェア、創造的なサービスまで、幅広い技術を集結させることができます。半導体事業においては、NAND型フラッシュメモリ、アナログ半導体、ディスクリート半導体などで世界的な地位にあり、SoCでもリーダーシップを発揮しています。東芝は、全世界に約166,000人の従業員がおり、年間の売上高は470億米ドルを超えています。詳細は以下のサイトをご覧下さい。
www.toshiba.co.jp/index.htm

エム・システムズ概要

 エム・システムズは、フラッシュディスクとして知られるフラッシュメモリをベースとしたデータストレージ製品のリーダーであり、革新的存在です。エム・システムズのフラッシュディスクは、シリコンチップの機械的なハードドライブに機能性を与えるものです。エム・システムズの製品は特許取得済みのTrueFFS(R)テクノロジーをベースとしており、ネットワーク機器、モバイル機器、通信機器などを含む、市場のあらゆる層をターゲットアプリケーションとしています。エム・システムズの製品には、 DiskOnChip(R), DiskOnKey(R)とFast Flash Disk (FFDTM)ファミリー製品を含んでいます。詳細は以下のサイトをご覧下さい。
www.m-sys.com


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