大容量288メガビットNetwork FCRAM(TM)の発売について 2002年9月30日
当社は、スイッチやルーターなどのネットワークシステムにおいて、大容量、高速メモリシステムの構築に最適な288メガビット ネットワーク・ファーストサイクルRAM (Network FCRAMTM)の新製品として、業界最速のランダムアクセスタイム20ナノ秒を実現した「TC59LM818DMB」を開発し、10月からサンプル出荷を開始します。 Network FCRAMTMはSRAMの性能にせまる大容量メモリをDRAMの技術をさらに発展させて実現したもので、低消費電力化を実現するとともに既存のDRAM製品に対して2倍以上速いランダムサイクルタイムを実現できます。新製品は、最先端0.13マイクロメートル微細加工技術を採用するとともに高速化回路技術の最適化を図ることで、業界最速ランダムアクセスタイム20ナノ秒、並びにランダムサイクルタイム20ナノ秒、最大データ転送速度666Mbps(333MHz動作時ダブルデータレート転送、DDR-II667の最大データ転送速度に相当)を実現しています。また、メモリ構成は、エラー検出/修正用としてパリティビットを2ビット追加しているため、4メガワード 新製品は、韓国Samsung社のNetwork DRAMTMと共通仕様になっています。また、当社は、36ビット構成のNetwork FCRAMTMの仕様共通化についても韓国Samsung社と合意しており、2003年第2四半期のサンプル出荷に向けて開発中です。さらに、次世代400MHz超クロック動作を目指したNetwork FCRAMTMについても、2004年の製品化を目標に仕様の共通化を進めています。 新製品の概要
開発の背景とねらい インターネットやLANなどネットワーク機器の急速な進展にともない、データの処理量が膨大になってきているため、高性能なネットワークシステムを構築するにはスイッチやルータシステムに大容量で高速なメモリが必要とされます。また、これらのデータを短時間で処理するためには、大容量で高速なメモリシステムを搭載したサーバが必要になってきています。今後さらにブロードバンド化が加速されるのにともない、それを支えるネットワークシステムが要求するメモリの大容量化、高速化はますます高まります。 当社はすでに、ランダムアクセスタイム25ナノ秒、最大データ転送速度400Mbps(200MHz動作時ダブルデータレート転送、DDR-II400の最大データ転送速度に相当)の256メガビットNetwork FCRAMTMを量産していますが、さらなる大容量化、高速化のニーズに対応するために、業界最高速20ナノ秒の288メガビットNetwork FCRAMTMをラインナップし商品化しました。 新製品の主な特長
シミュレーションモデルについて 本製品は、米国デナリソフトウエア社の協力により、高性能シミュレーションモデル(SOMAライブラリ)をホームページにて提供します。 デナリソフトウエア社のメモリモデリングツール「Memory Modeler AV」とメモリの仕様を記述したSOMAライブラリを使用して、各社のVHDL、Verilog、及びCレベルのシミュレータにリンクしてシミュレーションを行うことが可能になります。(URL : http://www.semicon.toshiba.co.jp/prd/memory/ft_memory.html) 米国デナリソフトウエア社(Denali Software, Inc.)はメモリサブシステムの設計IP、メモリのシミュレーションモデル及び検証ツールを提供するEDAベンダです。 新製品の主な仕様
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