宇宙分野における事業統合について 2000年12月13日 日本電気株式会社 日本電気株式会社と株式会社東芝は、両社の宇宙事業に関して、 来年4月をめどに合弁会社を設立し、事業統合を行うことで、本日基本合意に達しました。 今回の合意により、今後両社は、宇宙事業に関するシステム提案力ならびに収益力の強化・向上をはかり、 同事業の国内事業規模の拡大と国際展開力の強化をめざしていきます。 新会社の概要 新会社の資本金は70億円、出資比率はNEC60%、東芝40%を予定しています。 また、新会社の代表取締役社長は、NECから選出される予定です。 新会社の具体的な事業内容は次のとおりです。
事業統合の背景と目的 現在、日本の宇宙産業は、技術開発衛星、科学衛星などを中心に官需がその大半を占めています。 宇宙事業全体としては、年間2000~3000億円(*注)程度の市場規模を有しているものの、 商用市場が伸び悩む中で市場は横ばい傾向にあります。 一方、3~4兆円程度(*注)の市場規模を有する海外市場では、近年に入り、 有力企業同士の活発な企業買収・合併が進んだ結果、少数の有力メーカに集約されつつあり、 企業間競争がますます激化する状況にあります。 このような背景のもと、両社は昨年12月から宇宙事業分野における協力について検討を行い、 宇宙事業の規模の拡大と収益力の改善を早期に実現し、世界規模で事業を展開するためには、 事業統合により国内事業基盤を強固なものにしながら、 国際競争力をつけることが急務であるとの認識で一致し今回の合意に至ったものです。 従来から、両社は、衛星システム全体の設計・インテグレーションに関して、 国内の科学・技術開発衛星において多数の実績を有しております。 また個々の技術分野においては、NECが通信システム、トランスポンダ、 光学センサ、姿勢センサ、地上システム等を得意とする一方、 東芝は、構造・熱・姿勢制御、太陽電池パドル、ロボット・メカトロニクス等を得意としており、 補完関係にあり、両社の得意技術分野の統合により、宇宙事業分野における総合力の強化をはかります。 各社の宇宙事業について NECは、1970年に打ち上げられた国内初の人工衛星「おおすみ」、 1975年に打ち上げられた宇宙開発事業団の最初の技術試験衛星「きく1号」の開発を担当して以来、 気象衛星「ひまわり」シリーズ、 日本で最初の本格的地球観測衛星「もも1号」等多くの衛星システムインテグレーションを行っております。 東芝は、世界初の実験用放送衛星(ゆり)計画で、本格的に宇宙分野に参入し、 以降、姿勢制御技術、メカトロニクス技術等を応用し、 大型三軸姿勢制御衛星や国際宇宙ステーションの日本モジュールのロボットアーム等を開発してきました。 最近では、技術試験衛星 合弁会社の概要(予定)
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