東北セミコンダクタ株式会社の株式取得について 1999年9月13日 モトローラ・インク 株式会社 東芝 米国のモトローラ・インクと株式会社東芝は、 両社の半導体製造合弁会社である東北セミコンダクタ株式会社(以下TSC)について、 2000年末を目処に東芝の持株全数をモトローラ社が取得することで合意しました。 これにより、TSCはモトローラ社の100%子会社となります。 TSCは、日米半導体摩擦が激化する中で東芝のDRAMとモトローラ社のマイコンによる相互補完を目的に1987年5月に設立され、 現在では主にマイコン・ロジックなどを生産しています。 2000年末に両社の合弁期間が満了するため、TSCの今後の活用方法を両社で協議した結果、 TSCをモトローラ社の完全子会社化とすることとなりました。 なお、今回の株式譲渡に伴う雇用への影響はありません。 また、これに伴い、モトローラ社はTSCをモトローラ社の半導体戦略における中核の生産拠点として運営していくとともに、 仙台を拠点として日本における半導体事業のさらなる展開を図っていきます。 今回のTSCの株式取得に対して、モトローラ社の半導体セクター最高責任者であるヘクター・ルイス(Hector Ruiz)は、 「当社と東芝は、TSCを通じて10年以上にわたり優れた提携関係を築き上げ、 計り知れない利益と資産を生みだしてきた。 TSCは、世界中のお客さまが使用している当社の組み込みDigital DNAソリューションにとって、 重要な最先端製品の生産能力の拡大をもたらし、 当社半導体事業のさらなる発展に貢献するだろう。」と述べています。 株式会社東芝のセミコンダクター社社長の森本泰生は、 「TSC運営に関するモトローラとの12年間を振りかえると、 両社の協力によってTSCを半導体のリーディング・メーカに成長させることができた。 また、当社のロジック・マイコン事業の拡大にも大きく貢献し、 本合弁は有益で、大きな成果をおさめることができた。 今回、TSCの将来像を両社で話し合った結果、 モトローラ社によるTSC運営が最善の方法という結論に達し、 当社の株式を渡すことになった。」と述べています。 なお、今後東芝はロジックICやマイコンの中核拠点である大分工場や、 岩手東芝エレクトロニクスなどに資源を集中することでシステムLSI事業の効率的な運営を図り、 半導体事業の強化につなげていきます。
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