対象物を背景から切り出し、三次元画像として入力できる技術の開発について 1998年7月15日
当社は、手や身体などの対象物が動く姿を周囲の背景から抜き出し、 三次元画像データとして、リアルタイムでパソコンに取り込むことができる技術を開発しました。 この技術に基づき、LEDの反射光をCMOSイメージセンサで感知し、 画像データとしてパソコンに取り込む小形の入力装置「モーションプロセッサ」を試作しました。 また、本装置の具体的な応用ソフトとして、 (1)撫でたり、叩いたりすることでペットが喜んだり、 怒ったりする「デジタルペットソフト」、 (2)手の形でグーやパーを識別し、勝敗を判断する「じゃんけんゲーム」などを開発しました。 今回開発した技術を用いた入力装置は、 本装置を用いることによって、 これまでパソコンの利用が難しかった分野へのパソコンの浸透も期待されます。 例えば、近年、関心が高まってきている幼児教育分野における知育ソフトでの手振りや身振りによる新たな双方向の遊びを創造することができます。 従来からパソコンの操作性向上に向け、 CCDカメラによる三次元画像処理などが研究されていますが、これらの方式では、 今回、当社が開発した方式では、 LEDとCMOSイメージセンサを組み合わせた簡易な装置で、 撮像範囲内の対象物の自動切り出しやリアルタイム処理が可能になるとともに、 暗い場所での撮影もできます。 当社は今後、本技術をベースに新たな対話技術の確立を図り、 2000年頃の実用化をめざしていきます。 今回、本技術を用いた試作装置は、LEDを8個使用し、 30から90センチメートルの撮像範囲、 毎秒30から50フレームの動作レートです。 本技術の主な特長
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