窒化ガリウム(GaN)系青紫色半導体レーザの室温パルス発振成功について 1996年9月11日
波長417ナノメートルの青紫色半導体レーザは、年内にも商品化が予定されている DVDよりも3倍以上の情報量を持ち、さらに高画質の映像を再生できる次世代の高精細 DVD用の光源として、その実現のために必要不可欠とされています。 今回開発した半導体レーザは、独自の有機金属気相成長(MOCVD)技術で、超薄膜 GaN結晶の界面を最適に制御することによって、原子層オーダーの薄い層を積み 重ねる多重量子井戸(MQW)構造を実現しています。 今回のパルス発振成功で青紫色半導体レーザの見通しが得られたことにより、 高精細DVDの実現可能性が一挙に見えてきました。 (注)ナノメートル:100万分の1ミリメートル 年内にも商品化が予定されているDVDは、記録情報量がディスク片面で 4.7ギガバイトという大容量が実現されており、ディスクから情報を読み出す ピックアップ用光源として波長650ナノメートルの赤色半導体レーザが 使われています。 今回、高精細DVDに使用できる波長域で、電流注入による室温パルス発振を 達成させたことは、次世代DVD実現の可能性を大きく広げることになります。
今回開発した青紫色半導体レーザの主な特性は次のとおりです。
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