府中工場における150メートル級エレベータ研究塔の建設について 1996年3月26日
総投資額は試験設備などを含め約20億円で、本日から着工し平成9年3月に 完成する予定です。 新研究塔は、地上10階、地下1階、全高150メートル級の研究塔本体と、 展示スペースや事務室などがある付属棟からなっています。 当社は、新研究塔において、速度毎分1000メートル級の超々高速エレベータや、 大人数を一度に運ぶことができるダブルデッキ(2階建て)形エレベータなど 次世代の新型エレベータの開発を行います。また、次世代のエレベータの高速化、 高層建築への設置に伴う高行程化、大人数の運搬に伴う大容量化に対応するため、 (1)高速の上下移動における人への影響軽減や快適な乗り心地の確保などヒューマン・ ファクタに関する研究、(2)安全装置の開発、(3)据えつけ・工法の検証も実施します。 現在、建設業界を中心に21世紀に向けて1000メートル級の超高層建築や 大深度地下構造物などが構想されています。当社は新研究塔をこのような 大規模構造物に必要となる次世代の搬送システムに対する研究にも活用していきます。 全世界の昇降機市場は中国・東南アジア市場を中心として拡大しており、 1994年(平成6年)で16万5千台、1998年には17万3千台が 見込まれています。 今回当社は、新研究塔を建設することによって、次世代の超々高速エレベータや 大容量機などの技術開発力強化を図るとともに、成長著しい東アジア市場に 向けて地域市場に密着したモデルの開発拠点としても活用していく計画です。 また、当社はエレベータの混雑時にも効率的な運搬を可能にする「群管理」などの 新たなエレベータ制御技術においても業界をリードしており、今後とも特長ある エレベータ技術の開発を続けていきます。
ご参考:府中工場概要
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