世界最高速のデータ処理が可能なATM対応スイッチLSIの開発について

1996年2月9日

 当社は、データ振幅を小さく抑えることで高速データ伝送が可能なLVDS (小振幅・差動信号伝送方式)インターフェイスの採用などにより、世界最高速の 毎秒5ギガビットの高速データ処理を実現したATM(非同期転送モード)対応 スイッチLSIを開発しました。

 本開発品は、8入力、8出力の共有バッファ形ATM対応スイッチLSIで、 データ処理の高速化を図るため、データを一時ためておくために用いるバッファ内の アドレス管理を効率的に実現できる当社独自の「シフトレジスタ形アドレス・ ジェネレータ」を搭載しています。

 これにより、本開発品は、ATM-LAN(企業内通信網)、VOD (ビデオ・オン・デマンド)などのマルチメディア機器関連の通信ネットワークに 最適な毎秒622メガビットの回線速度に対応するとともに、これらの ネットワークにおいて必須の機能であるマルチキャスト機能(同報通信機能)に 対応しています。

 さらに、本開発品は、優先度の高いATMセルから先にデータ処理を行う 「遅延優先クラス」の5種類に対応しており、ATMの業界標準化団体である 米国ATMフォーラムの標準に完全準拠しています。また、ATM対応スイッチ LSIのバッファのオーバーフローを防ぐために、優先度の低いATMデータを 廃棄するための2種類の「廃棄優先クラス」もサポートしています。これらの サービスクラスをすべてサポートしているATM対応スイッチLSIの開発は、 業界で初めてです。


開発の背景と狙い
本開発品の特長
本開発品の主な仕様


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