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ユーラスエナジーホールディングスとの間で系統用蓄電池制御に関するSaaS契約を締結

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2023年08月03日

東芝ネクストクラフトベルケ株式会社

 東芝ネクストクラフトベルケ株式会社(以下、「TNK」)は、このたび、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下、「ユーラスエナジー」)が福岡県田川市に建設中の系統用蓄電池(出力規模:1,500kW、蓄電容量:4,580kWh)向けに、蓄電池制御に関するSaaS契約を締結しました。本契約において、TNKは日本卸電力取引所(以下、「JEPX」)および需給調整市場三次調整力①、②への入札、並びに容量市場における発動指令の応動等を可能とするクラウドソフトウェアサービスを提供いたします。これにより、TNKはユーラスエナジーの系統用蓄電池による市場取引の高度化、最適な取引戦略、リソース管理・制御指示に貢献いたします。なお、リソースは今後追加される可能性があり、複数リソースの制御、市場取引を本サービスで行うことを想定しております。サービス開始は、2024年1月からを予定しております。

 TNKが提供するSaaSはドイツのネクストクラフトベルケ社と東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝ESS)が共同開発した再エネバランシングシステム「REBSetTM」(市場取引システム)、「AC注1システム」(需給調整市場対応システム)、「RA注2システム」(需給調整市場対応システム)3つのサービスを組合せた、クラウドソフトウェアサービスです。また、本SaaSを活用して東芝ESSがアグリゲーション事業を展開しており、日々の実運用における知見・ノウハウを開発へフィードバックしながら、リソース価値の最大化に向けたアルゴリズム開発、サービスの利便性向上を図っています。

 昨今、再エネ導入量の高まりにより、昼間の太陽光の出力制御量が増加しております。こうした中、系統用蓄電池の活用による出力制御量の低減、また、JEPXや昨年度から立ち上がった需給調整市場、並びに容量市場等の各種電力市場における蓄電池のマルチユースのニーズが高まっており、TNKのSaaSを提供することで、課題解決や事業者のニーズに応えていきます。

 TNKは、エネルギー機器メーカーとして培ってきたノウハウにデジタル技術を組み合わせることで付加価値の高いサービスを提供することによってカーボンニュートラル社会の実現を目指していくことを目指す東芝ESSと、”The Power of Many”のスローガンを掲げてドイツ最大のVPP(バーチャルパワープラント)ビジネスを展開してエネルギー転換を牽引するネクストクラフトベルケ社の2社による子会社として、グリーンなエネルギーリソースの拡大に向けてソリューションを構築し、持続可能な社会の実現に貢献します。

注1:AC:アグリゲーションコーディネーター
注2:RA:リソースアグリゲーター

SaaSシステムイメージ図


3つのマイクロサービスを組合せて複数市場対応を実現
サービス概要(REBSet (TM))画面イメージ
サービス概要(AC/RAシステム)リソース制御画面イメージ

ニュースリリースに掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝ネクストクラフトベルケ株式会社に関するお問い合わせをご覧下さい。