高精度機械翻訳サービス「DOCCAI翻訳®」を提供開始

~「安心のセキュリティ×豊富なカスタマイズ」でお客さま業務にフィットした翻訳を実現~

2022年9月1日(木)

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田 俊輔、以下 当社)は、ディープラーニング技術を活用した高精度機械翻訳「DOCCAI翻訳®(ドッカイホンヤク)」のサービス提供を本日から開始します。
 「DOCCAI翻訳®」は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下 NICT(エヌアイシーティー))の最新の国産機械翻訳エンジン注1と東芝グループの40年以上にわたる機械翻訳のノウハウに、AI-OCRによる文書自動読み取りを組み合わせた、高精度な機械翻訳サービスです。

 近年のAI技術の進歩に伴い、機械翻訳の精度は大幅に向上し、ビジネスシーンでの活用ニーズが高まっています。気軽に無料で利用できるサービスもあり、機械翻訳は身近なものとなっていますが、実際の業務で利用するには、以下のような、さまざまな要件を満たすことが求められています。

  1. 翻訳品質面:自然な翻訳になっているか、専門用語や業務分野に特化した翻訳ができるか
  2. セキュリティ面:情報漏洩(翻訳内容の漏洩)の危険はないか
  3. 利用環境面:社内システムとの連携、クローズドネットワークでの稼働などに対応できるか
  4. 業務適応面:紙文書や画像データの翻訳、短時間での大量翻訳、部門別の専用辞書の使い分けが可能か
  5. コスト面 :コストパフォーマンスが良いか、予算内で全社展開ができるか

 この度、当社は、NICTと当社の機械翻訳技術に、AI-OCRによる文書自動読み取りを組み合わせ、上記の要件を実現する最適な機械翻訳サービス「DOCCAI翻訳®」の提供を開始します。お客さまの業務分野に特化した翻訳や、短時間での大量の翻訳(翻訳性能の向上)、機密文書も安心して翻訳できる堅牢なセキュリティの実現など、お客さまのニーズに応じて柔軟にカスタマイズします。
 AI-OCR機能では、紙文書のスキャンデータや画像データについて、レイアウトを維持したままテキスト化が可能なため、今まで機械翻訳をすることができなかった多様な文書を多言語に翻訳することができます。

 また、当社が特許庁向けにフルカスタマイズして提供している特許機械翻訳サービス注2では、機械翻訳の実用化の促進および実用化のための研究開発に貢献した者に贈られる、「アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)長尾賞」を受賞注3しており、当社の機械翻訳技術は高い評価を得ています。当社の自然言語処理の技術や長年にわたるノウハウと、ITソリューション企業としての高いシステム開発力により、お客さまの業務にフィットした翻訳サービスをご提供します。

■「DOCCAI翻訳®」の特長

1.   NICT × 東芝による高精度な機械翻訳
   
NICTの最先端の機械翻訳エンジンと、東芝の機械翻訳技術を組み合わせ、高精度な機械翻訳サービスをご提供します。
 専門用語や表現については、ユーザー辞書登録や翻訳メモリ、追加学習にて対応し、お客さまの業務に特化した翻訳のご提供が可能です。

2.   翻訳内容を残さないため、情報漏洩リスクが低い
 
翻訳した文書データの一定期間後の自動削除設定や、翻訳履歴(翻訳処理時のテキストログ)の削除が可能です。翻訳内容が残らないため、他者に情報漏洩しません。また、クローズドネットワーク内でのご利用も可能で、お客さま指定のセキュアな環境に導入ができ、機密文書等も安心して翻訳できます。

3.   豊富なカスタマイズ要素による、業務にフィットした翻訳
 
東芝の機械翻訳技術やシステム開発力を活かし、お客さまのご要望に応じて柔軟に機械翻訳サービスのご提案をします。
 AI-OCR機能により紙文書や画像データにも対応し、大量かつ短時間の翻訳や、部門単位の翻訳リソースの割り当ても可能です。その他、既存業務システムとの連携など、お客さまの実務にフィットした機械翻訳サービスを提供します。

4.   AI-OCR機能による、文書レイアウトを維持した翻訳
 多様なフォーマットの文書を、レイアウトを崩さずにファイル翻訳します。見た目そのままに翻訳できるため、可読性も高く、業務効率が向上します。
 AI-OCR機能も、紙文書や画像データのレイアウトを維持してWord等の編集可能なファイルに変換ができます。

5.   ユーザー数・翻訳量は無制限
 DOCCAI翻訳は言語方向数(翻訳エンジン数)による課金であるため、ユーザー数や翻訳量は無制限です。ユーザー数や翻訳量に依存しないため、ユーザー数の増減や翻訳の繁閑の波が激しい業務でも、固定料金により管理がしやすい料金体系です。
 そのため、実際のユーザー数や翻訳量を事前に予測しにくい場合でも安心してご利用いただくことができ、また全社展開といった大規模利用では、1ユーザーあたりのコストが大きく低減するため、コストパフォーマンの高いサービス形態です。

■ 対象言語と対応ファイル形式
・対応言語:計11か国語(全て日本語との双方向)に対応(※AI-OCR機能も対応)
(英語、中国語(繁体字/簡体字)、韓国語、ロシア語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、アラビア語)

・対応ファイル形式:以下のとおり
 ①ファイル翻訳:Word・Excel・PowerPoint・PDF・CSV形式・html・テキスト形式                 
 ②AI-OCR:PDF・画像ファイル(拡張子:.tif、.jpg、.png)


■ 翻訳サンプル
【サンプル①】

■ 対象言語と対応ファイル形式
・対応言語    :計11か国語(全て日本語との双方向)に対応(※AI-OCR機能も対応)
          (英語、中国語(繁体字/簡体字)、韓国語、ロシア語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、
          スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、アラビア語)

・対応ファイル形式:以下のとおり
          ①ファイル翻訳:Word・Excel・PowerPoint・PDF・CSV形式・html・テキスト形式                 
          ②AI-OCR    :PDF・画像ファイル(拡張子:.tif、.jpg、.png)


■ 翻訳サンプル
【サンプル①】

【サンプル②】

※お客さま業務における専門用語の登録や、AI追加学習を行うことで、さらに翻訳精度を向上させることが可能です。

■ ご利用料金イメージ
 「DOCCAI翻訳®」は言語方向数(翻訳エンジン稼働数)による月額固定の料金体系となっており、ユーザー数や翻訳量といった利用量については無制限です。
そのため、社内の翻訳ニーズが読めない中でのスモールスタートや、ヘビーユーザーやライトユーザーが混在するような全社展開(大規模利用)などにおいて、コスト管理がしやすく、かつコストパフォーマンスが高い価格体系となっています。
 以下はミニマムライセンスでのご利用イメージとなります。

 当社は、今後も「DOCCAI翻訳®」のさらなる機械翻訳精度の向上や機能強化を行い、お客さま業務における「言語の壁」を取り除き、業務効率化に貢献します。

注1:
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の先進的音声翻訳研究開発推進センターが研究開発した機械翻訳エンジン

注2:
Toshiba Clip:あなたの知らない機械翻訳の世界 日本の知財戦略を支える翻訳システム(2019年8月21日)
https://www.toshiba-clip.com/detail/p=268

注3:
2020年12月8日発表ニュースリリース
東芝デジタルソリューションズの機械翻訳システムが第15回(2020年)「アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)長尾賞」を受賞
https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2020/1208.html

  • DOCCAI翻訳®」は、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における登録商標または商標です。
  • その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
  • ニュースリリース/トピックスに掲載されている情報(サービスの内容/価格/仕様/関連リンク/お問い合わせ先など)は、
    発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

■ 高精度機械翻訳 「DOCCAI翻訳®
 https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/public-ict/doccai.html