[技術(開発設計)] 川並 俊輔
2014年入社 / 所属:小向事業所 電波機器統合技術部 / 専攻:農学研究科 地域環境科学専攻
研究を活かしたい。
でも、新しい世界も見てみたい。
「流体力学の研究をしてきたのなら、航空機っていう選択肢もあるよ?」。私がこの会社に入る最初のきっかけは、先輩社員から聞いた、こんなひとことでした。父の実家が農家だったこともあり、私の研究分野は農業。中でも河川氾濫のメカニズムなど、土木系に近いものを主として研究を行っていました。ですから、就職活動時も、最初に検討していたのは農業機械メーカーなど。航空機というまったく異なる方向からのアドバイスは、私にとって意外であり、だからこそ非常に惹かれるものでした。
もっと知りたいと考え、事業所見学会に訪れたところ、東芝インフラシステムズの電波システム事業部は、さらにたくさんの知らなかった事業を手掛けていることを知ったのです。国の安全保障に関わる、かなり大規模なプロジェクトを動かしていること。航空機搭載のレーダシステムなど、想像もしなかったものづくりにも取り組んでいること。自分の研究を活かしながらも、自分のまったく知らない世界と関わっていくことができる。未知のワクワクに触れられることを期待し、入社を決意しました。
お客様に驚かれる技術を提供したい。
現在の仕事は、地対空誘導弾のシステムに関する開発設計です。お客様の望む機能や製品イメージに合わせて、適切なシステムをつくり上げていきます。ひとくちにシステムをつくるといっても、私たちの扱う製品は大規模なもの。ひとつを完成させるために、研究、開発、量産配備と長期間で、そして多くの人が関わりながら少しずつ完成を目指します。それだけ大きなものなので、どのようなシステムにしていくべきか、手探りなこともしばしば。お客様が本当に望むものってどんなことなんだろう。何かまったく新しい方法を試してみることもできるかな。考えを巡らせながらひとつひとつ課題をクリアしていくのが、いまの仕事の難しい点であり、同時に、とても楽しい時間でもあるのだと実感します。新しいことを学んで提案した際に、「そういうやり方があるんですね!」「この技術は新しいね!」とお客様に喜んでもらうのは、自分にとって嬉しい瞬間。そういう時間を積み重ねることで、また明日の研究にも意欲的に取り組んでいくことができます。
背景を学べば、興味はもっと深まる。
新しいことを学ぶのが好きなのは、プライベートでも同じかもしれません。私がいま熱中しているのが、全国の寺社を巡る、御朱印集め。それぞれに特徴のある御朱印を眺めたり、コレクションが並ぶのを楽しんだり。自分にとっての最大の楽しみは、直接寺社を眺めながら、それぞれの歴史や背景について学べることです。どんな出来事があって建てられたものなのか。どんな願いが込められている場所なのか。考えを深めながら多くの場所を回り、御朱印帳も、そろそろ3冊目を数えます。
- ※掲載内容は取材当時のものです。