最後の決め手は、
「知らない」こと。
大学ではスマートガラスの研究を、大学院ではコグニティブ無線の研究をしていました。私が就職活動していた当時はちょうど5G構想などが話題になっており、最初に志望していたのは通信キャリア業界。しかし無線研究の経験は防衛事業でも活きることを初めて知り、急激に興味が高まったことを覚えています。最終的に心が決まったのは、防衛に携わる仕事があまりにも未知だったこと。どんなことを仕事にするのかわからないからこそ面白い、強い興味が勝ちました。ここでの仕事はお客様へレーダーなどを提供する仕事なのですが、そう一口に言っても内容は幅広く、電波システム事業部では設計も製造も現地納入も、技術者が全てに携わります。製品のほんの一部だけをずっと担当するのではなく、様々なことを学べる点にも惹かれました。
図面から、機器から、
不具合を探り当てる。
やるほどに経験値と
達成感が得られる。
現在は、お客様へ納入したレーダーの維持整備を担当。定期的に点検することと、不具合が起こった際に現地へ行って原因究明を行うことの両方をしています。担当する機器の中には、かなり前に納入された古い機器もあり、自分が知らないものもたくさん。必死で図面を見たり、使用できる機器であたりをつけながら、不具合原因を検討。予測を立てて原因箇所を突き止めたときには、自分の成長と達成感の双方を味わうことができます。自ら現地へ行くため、直接お客様とやりとりができることもやりがいのひとつですね。お客様の要望や課題感を丁寧に汲み取ることができるので、自分が主体となり、全体を見渡しながら仕事をする実感が持てています。
人の意見や他分野を大事に。
多角的に考える技術者へ。
仕事をする上で気をつけているのは、多角的な視野を持つことです。自分なりに技術へこだわりを持つことは大切ですが、考え込みすぎるとどうしても視野が狭くなってしまうもの。そんなときほど、ちょっと人に相談すると解決したりしますよね。自分の視点に凝り固まってしまわず、積極的にアドバイスを求めたり、他の分野にも興味を持ったりすることで、様々な可能性を考えられる技術者でありたいと考えています。また今後の目標としては、まだ経験したことのない製品の新規開発を担当したいです。ゼロからお客様の要望を引き出し、それをどのように製品へ落とし込むべきか。自分にとって未経験の領域だからこそ、これから経験できることにワクワクしています。
会社の仲間と、週末は長距離の仲間に!
会社の陸上部に所属し、長距離ランナーとして活動しています。毎週金曜日は、全体練習の日なので参加を欠かしません。トラック競技に挑戦してみたり、先日はチームを組んで駅伝大会に出場しました。
キャリアステップ
入社1年目
センサシステム技術部に配属。レーダシステムのアンテナ開発担当に配属され、パターン測定試験・データ解析を担当する。
入社2年目
アンテナ素子特性改善のため、電磁界解析によるシミュレーション検討を行う。また、これに伴う特許提案も行い、アンテナ素子の設計ノウハウを習得。
入社3年目
レーダシステム担当に異動。信号処理の能力向上のシミュレーション検討を行う。信号処理プロセスをシミュレーションを通して学ぶことができた。
入社4~6年目
レーダ装置の維持・整備に従事。現地での故障探求、修理等の作業を経て、装置全体の理解を深めることができた。現在は、装置老朽化に伴う、改修作業を行っている。
※掲載内容は取材当時のものです。