クラウド型AI OCRサービスの新ブランド「AI OCR Synchro+™」のサービス提供を開始
~請求書や受発注伝票などオフィス文書から、設計・開発・品質業務での技術資料の読み取りまで、
さまざまな文書の電子化とデータ活用でDXを推進~
2025年7月15日
東芝デジタルソリューションズ株式会社
東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 当社)は、業界最高水準の認識精度を実現するクラウド型AI OCRサービスに、最新のAI技術を活用した機能を追加するとともに、本日より新たなブランド名「AI OCR Synchro+」としてサービスの提供を開始します。生成AIなどのAIの需要が高まる中、「AI OCR Synchro+」は、既存サービスで提供していた請求書や技術資料など、さまざまな文書の読み取り機能に加え、データの加工・出力などの高度な処理や周辺サービスまでを一体で提供し、新たな価値を創出していきます。
近年、業務効率化への取り組みにおいて、多様な帳票を高い精度で読み取ることができるAI OCRの導入が進んでいます。AI OCRは、従来のOCRに比べ、帳票でよく見られる自由記述や書き損じを訂正した文字列なども高い精度で読み取ることができ、紙や文書ファイルの読み取りや転記作業の工数を大幅に削減します。さらに、生成AIを活用した社内のナレッジ共有も加速しており、社内に蓄積された仕様書や部品表などの帳票を読み取り、データ化するニーズも高まっています。
今回提供を開始する「AI OCR Synchro+」は、当社が2020年1月から提供してきた「AI OCR文字認識サービス」の後継サービスです。「AI OCR文字認識サービス」に最新のAI技術を組み合わせることで、認識精度の向上と、読み取り項目に対するチェック機能を追加し、ブランド名を刷新しました。さまざまな文書の読み取りと、それによるお客さまの業務との同期(Synchro:シンクロ)を一層進めるだけでなく、文字認識後のデータ加工・出力変換や生成AIとの連携などの要素をプラス(+)し、業務効率化とDXを見据えた付加機能の提供を一層進めて参ります。
さらに、AI OCRをもっと手軽に利用を開始したいという要望に応え、従来から提供してきた中規模以上の用途(10万項目/月の読み取り)での利用を想定したサービスメニューに加え、小規模用途での利用を想定する「スモール 基本プラン」(1万項目/月の読み取り)と、本導入前のPoC(Proof of Concept、概念実証)での利用を想定した「トライアル 基本プラン」(1万項目/月の読み取り)の提供を開始します。
■「AI OCR Synchro+」で追加した機能・サービスメニュー
1.請求書、受発注伝票に対する読み取り強化と読み取り項目に対するチェック機能
最新のAI技術とこれまで培ってきた文字認識技術を組み合わせることで、認識精度や表解析の性能向上を実現しました。また、東芝グループでの利用シーンの中から、多くのお客さまにとって有効で業務効率化に寄与できる読み取り項目を厳選し、今回新たに、請求書自動読み取りで「支払期限」「支払方法」の読み取りに対応しました(図1)。また、この対応に合わせて、税公金を中心に今なお多く流通する納入済み通知書類に見られる「日付印」の認識に対応しました(図2)。さらに、帳票内に記載された項目を読み取るだけでなく、読み取った値が、規定値の範囲内か否かをチェックして出力する機能も合わせてリリースし、照合・確認を含む訂正作業の省力化や利便性を高めました(図3)。
2.DX導入検討を加速する新メニュー(小規模・PoC利用)
小規模枚数の読み取りや、PoCを経て本運用を希望するお客さま向けに、新たに2種類のサービスメニューの提供を開始します。「スモール 基本プラン」は、読み取り項目数1万項目/月(1枚の帳票に20か所読み取り箇所がある場合、月500枚。月額3万円)に対応しています。小規模な部門や用途でも、手軽にご利用いただくことが可能です。また、「トライアル 基本プラン」(読み取り項目数1万、月額3万円)は、業界トップレベルの認識精度の高いAI OCRサービスを、1か月の期間限定で手軽にご利用いただけ、本格導入前のPoC利用が可能です。新サービスメニューは販売パートナー様経由でのご提供となります。
当社は、東芝グループで50年以上にわたり培ったOCR技術をベースに、官公庁や民間企業のお客さまにOCRサービスを提供してきました。今後は新たなAI OCRサービス「AI OCR Synchro+」として、技術文書や受発注伝票を扱う製造や流通分野を中心に高まるデジタル化のニーズに応えていくとともに、販売パートナー様との協業を強化し、より幅広いお客さまにご利用いただきながら、生成AIとの連携など新たなユースケース創出に向けた活動を加速し、DX推進や課題解決に貢献して参ります。
今回の発表に際し、販売パートナー各社様から以下のコメントをいただいています。
■ 株式会社DATAFLUCT 代表取締役CEO 久米村隼人氏
この度の「AI OCR Synchro+」のリリース、誠におめでとうございます。本サービスに、当社のAirlakeとのシナジーが発揮できることを大変光栄に存じます。請求書から技術資料まで、あらゆる帳票のデータ活用で企業のDXを推進するという東芝デジタルソリューションズのビジョンに深く共感しており、本サービスが企業の生産性向上に大きく寄与することを確信しております 。
今後も東芝デジタルソリューションズとのパートナーシップを一層強化し、お客さまの課題解決と社会の発展に貢献してまいります。
■ 協立電機株式会社 執行役員 田方裕二氏
協立電機株式会社は、東芝デジタルソリューションズの新サービスメニューのリリースを歓迎します。
当社が担当する製造業では、報告書、注文書、請求書等書面ベースでの業務が多々ありますが、DX推進の動きは道半ばの企業が多いのが実態です。今回リリースするAI-OCRの小規模メニュー、トライアルメニューは、お客さまの課題であった、初期投資の負担を大幅に軽減し、手軽にサービスインが可能になることで、業務効率改善に多いに貢献できるものと確信致します。当社は、今後とも東芝デジタルソリューションズが推進するスマートマニュファクチャリング活動と連携して、お客さまのデジタル化を推進して参ります。
■ 岡谷鋼機株式会社 エレクトロニクス本部 本部長 水戸部玄氏
岡谷鋼機株式会社は東芝デジタルソリューションズの新サービスメニューのリリースを歓迎します。
製造業を中心とした中堅中小企業では紙文書を中心とした業務が依然多くを占め、デジタル化、DX推進が急務な状況です。今回東芝デジタルソリューションズがリリースする小規模向けメニュー、トライアルメニューはお客さまでのAI OCR利用の敷居を下げ、一層のDX、データ活用が進むものと確信します。今後とも東芝デジタルソリューションズと連携してお客さまの業務効率化とDXを推進して参ります。
- AI OCR Synchro+は、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における登録商標または商標です。
- その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
- ニュースリリース/トピックスに掲載されている情報(サービスの内容/価格/仕様/関連リンク/お問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。
予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
- 高精度AI読み取り「AI OCR Synchro+™」
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/mojigazou/moji/overview.html