ニュースリリース

東芝デジタルソリューションズとクラロティ、
サイバーセキュリティ・プラットフォームの戦略的成長で合意

~戦略的パートナーシップの構築により、サイバーフィジカルシステムのセキュリティ強化、
日本・アジア地域での深耕を目指す~

2024年4月22日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 東芝デジタルソリューションズ)は、拡張型モノのインターネット(XIoT)注1向けサイバーフィジカルセキュリティ企業のClaroty Ltd.(本社:アメリカ・ニューヨーク州 、CEO:Yaniv Vardi(ヤニヴ・バルディ)、以下 クラロティ)と資本提携に関する契約を締結しました。今回の提携により両社はOT(Operational Technology:制御・運用技術)セキュリティ事業の拡大、および長期的な戦略的成長を目指したパートナーシップの構築により、日本やアジア地域での深耕を目指します。


 製造業や社会インフラのデジタルトランスフォーメーション(DX)やIoT化に伴い、従来のインターネットから隔離されたクローズな環境と言われていたOTも、リモートでの運用保守や業務システムとの連携など、さまざまな形での外部接続が増えています。また、一部の事業者は、製造現場では許可されていないPCやUSB接続、無線LANなどのバイパス接続などが把握できておらず、OT環境におけるセキュリティ対策の重要性が増しています。しかし、製造・産業で使用するネットワークは、独自プロトコルが使用されていることが多く、全ての機器や設備の状態を把握し、セキュリティリスクに備えることが困難でした。
 今回、クラロティとのパートナーシップにより、クラロティの代表的なソリューションであるOT-IDS注2に、制御システムで多く使用されている製造・産業用のプロトコルや、既に対応済みのTC-net1Gに加え東芝デジタルソリューションズが電力や社会インフラ事業で使用している独自プロトコルについて今年度中に対応する予定です。これにより、国内外の製造業や社会インフラの現場で資産とネットワークの可視化を実現し、東芝デジタルソリューションズが提供するセキュリティ監視・運用サービスにおいて、より正確で迅速な対応が実現できるようになります。さらに、クラロティのマーケティング戦略と連携し、国内だけではなく、アジアの日系企業の工場やプラントなどへの展開を加速していきます。


 東芝デジタルソリューションズとクラロティは、今後も両社の持つセキュリティ分野における豊富な知見と実績、技術を連携することにより、お客さまの大切な資産とネットワークを守り、製造業や社会インフラのDXを推進してまいります。

注1:XIoT(拡張型IoT)
サイバーフィジカルシステムを支える、従来および新規導入のOT機器、ITおよびIoT機器、ビル管理システム機器に至るまで、増え続ける接続デバイスの網のこと。

注2:OT-IDS
Operational Technology - Intrusion Detection System 制御システム向けの侵入検知システム。

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