ニュースリリース

複雑化・高度化するサプライチェーン全体を可視化するBCPサービスを
「Meister SRM™ ポータル」にて提供開始

~有事の被災状況を発信・影響を把握し、初動対応を迅速化~

2023年11月16日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田 俊輔、以下 当社)は、製造業向けサプライチェーン・プラットフォーム「Meister SRM™ ポータル」において、企業間のサプライチェーンを可視化し事前に把握しておくことで、災害時の取引先への影響確認を効率化するBCPサービスの提供を開始しました。「Meister SRM™ ポータル」の利用登録をすることで、BCPサービスをご利用いただけます。

 「Meister SRM™ ポータル」は、サプライチェーンの強靭化や高度化に向けて、ものづくりに関わる企業同士をつなげ、企業間の情報の発信と共有を促進するとともに、事業活動をサポートするさまざまな連携サービスをワンストップで提供するポータルサービスです。Meister SRM ポータルは現在無料でご利用いただけます
 近年増加する不測の災害などビジネス環境の変化に対応するため、製造業では、直接の取引先である1次サプライヤだけでなく、2次以降のサプライヤを含めたサプライチェーンの強靭化に向けた取り組みが必要とされています。サプライヤ間でも、新たなパートナーの開拓や、災害時の生産停止リスクの把握、カーボンニュートラルの対応状況の把握など、密なコミュニケーションが求められています。「Meister SRM™ ポータル」はこのようなニーズに応えるコミュニケーション基盤を提供します。

 今回「Meister SRM™ ポータル」で提供を開始するBCPサービスは、あらかじめ各ユーザーが登録した、自社起点のサプライチェーンネットワークを被災状況と共に可視化することができるサービスです。災害発生時には、各種災害情報が地図上に表示されることで、視覚的に全体像が見え、想定される影響範囲にあるバイヤ・サプライヤの企業(拠点)を把握することができます。また、バイヤの自拠点が影響範囲にある場合、自動で影響調査の確認依頼を発信し、サプライヤはこれに回答することで、取引関係がある企業すべてに被災状況を共有することができ、被災状況報告の重複業務を削減することが可能です。さらに、影響範囲に関係サプライヤが入っていた場合、バイヤへも自動で災害情報が通知されます。それによりバイヤは初動調査を迅速に行えます。

「Meister SRM™ ポータル」のBCPサービスの主な特長
  • 平時:自社起点のサプライチェーンネットワークを可視化することで業務改善を促進
    ⇒ 取引関係が集中しているダイヤモンド構造のサプライチェーンにある潜在的なボトルネックや寸断リスクなどを可視化し、把握することができます。
    ⇒ サプライチェーンを地図上に表示することで各拠点のエリアを視覚的に把握できます。
    ⇒ サプライチェーンを構成する企業からの発信情報(基本情報など)を確認できます。
図1: 平時のBCPサービスのポイント
  • 有事:ポータル上で被災状況の発信・影響把握を行い、初動対応を迅速化
    ⇒ インターネット上から自動取得した災害情報がマップに表示されます。
    ⇒ 災害影響範囲に自社拠点、サプライヤ拠点が存在していた場合、通知メールが送信されます。
    ⇒ 自社の被災状況を予め登録した、関連する企業に発信できます。
    ⇒ サプライチェーン全体でサプライヤが発信している被災状況を把握できます。
図2: 有事のBCPサービスのポイント

 当社は今後も、ものづくりに関わる企業同士をつなぎ、各企業の情報の発信や共有を活性化し、データの活用を広げることで、気候変動などの環境問題に対し強靭なサプライチェーンネットワークの構築に貢献していきます。

注:Meister SRM ポータルと今回ご紹介するBCPサービスに関しては無料で提供しておりますが、各種提携サービスに関しては別途お申込み・ご契約が必要となります。

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