ゼロボード社とのGHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化サービスに関する協業について

~カーボンニュートラルの実現に向けてサプライチェーン向けクラウドサービスを強化~

2022年2月4日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 当社)は、製造業や電力会社などの企業や自治体を対象にしたGHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化サービスの協業に関して、株式会社ゼロボード(本社:東京都港区、代表取締役:渡慶次 道隆、以下 ゼロボード社)と基本合意しました。当社が提供するクラウドサービスと連携する形で、今年春以降順次、サービスを開始します。

 当社は製造業の調達・購買部門向けの戦略調達ソリューション「Meister SRM™」をクラウドサービスにて提供しています。「Meister SRM™」は、国内外で約10,000社のサプライヤとの接点を有するコミュニケーション基盤として、調達部材のコスト構造の把握によるコスト低減や、BCM(事業継続マネジメント)注1/BCP(事業継続計画)注2管理による調達リスク低減など戦略的な調達業務の実現を支えています。現在、「Meister SRM™」の新サービスとして、取引を行う企業同士が繋がり、サプライチェーン全体の可視化、およびサプライヤの業務効率化・情報連携を行うポータルサイトのサービス提供の準備を進めています。

 世界的な気候変動問題への対応の中、各国がCO₂排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を掲げており、製造業をはじめ、あらゆる企業において排出されるCO₂を中心としたGHGの削減が求められています。また、ESG投資の高まりにより、投資家等のステークホルダーに対し、企業としてのカーボンニュートラルへの取り組みの開示が必要となってきています。

 この度、市場および顧客からのニーズの高まりを受け、当社のサービスに、ゼロボード社が開発・提供するGHG排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」を付加することで、サプライチェーン上のGHG排出量の把握や、GHG削減に向けたコンサルティングサービス等、より付加価値の高いサービスを提供します。
 「zeroboard」は、ユーザーが所定のフォーマットに算定対象の情報を入力することにより、スコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)およびスコープ2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)のGHG排出量が効率的に可視化できる上、煩雑なデータ収集が必要だったスコープ3(サプライチェーン排出量)の算定を、グローバル基準(GHGプロトコル)に基づいて簡単に算定・可視化することが可能となるサービスです。

 当社は、今回の協業を機に、「Meister SRM™」の拡販を進めるとともに、顧客の課題・ニーズを把握し、パートナーと共に、サプライチェーンに関するプラットフォームサービスの開発・展開を進めてまいります。


■株式会社ゼロボードについて
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役 渡慶次 道隆
設立:2021年8月
事業内容:温室効果ガス排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」の開発・提供/
電力・環境価値に関するコンサルティング/ブランディング・キャンペーン支援
URL:https://zeroboard.jp/

注1:
BCM(Business continuity management 事業継続マネジメント):BCMとは、リスクマネジメントの一つであり、企業がリスク発生時にいかに事業の継続を図り、取引先等への提供サービスの欠落を最小限にするかを目的とする経営手段です。BCMで作成された計画がBCP(事業継続計画)です。

注2:
BCP(Business continuity planning 事業継続計画):BCPとは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

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