ニュースリリース

～ 音声認識による機器操作と音声合成による作業ナビをサポート ～

2021年5月10日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

　東芝デジタルソリューションズ株式会社（本社：神奈川県川崎市、取締役社長：島田　太郎、以下　当社）のコミュニケーションAI「RECAIUS」の音声ミドルウェアが、ウエストユニティス株式会社（本社：大阪市北区、代表取締役社長兼CEO　羽生 和之、以下 ウエストユニティス）のスマートグラス新商品「InfoLinker3」に採用されました。

　「InfoLinker3」はLTE通信機能を標準搭載し、産業向けに特化したスマートグラスで、ウエストユニティスが2021年7月から販売を予定している新商品です。無線LAN環境を構築できない建築現場や屋外現場での利用ニーズに応えるもので、シリーズとして新たに、装着者の声を認識し音声によるハンズフリー操作機能の搭載や、遠隔作業支援や作業要領指示と履歴管理が行える新クラウドサービス「LinkerWorks」との連携を可能にしました。

　このたび「InfoLinker3」に採用されたRECAIUS 音声ミドルウェアは、「音声認識ミドルウェア ボイストリガー（以下、ボイストリガー）」と、「音声合成ミドルウェア ToSpeak™ G3（以下、ToSpeak）」です。音声認識ミドルウェアと音声合成ミドルウェアの両方を提供することで、迅速でスムーズな製品への組み込みを実現しました。

　ボイストリガーは、あらかじめ決めた特定のキーワード発話を高速で検出する、多言語対応の音声認識ミドルウェアで、音声による「InfoLinker3」のハンズフリー操作に採用されました。ボイストリガーの特長である、メモリサイズ（フットプリント）が小さく機器が軽快に動作する点や、特定の言葉（トリガーワード）の検出で操作コマンドを起動できる点、音声認識の精度、日米中の言語対応が評価されました。
　ToSpeakは、任意のテキストをその場で自然な合成音声に自動変換する、多言語対応の音声合成ミドルウェアで、「LinkerWorks」と連携した「作業ナビ機能」に採用されました。スマートグラスの画面に作業指示を表示する際に、「LinkerWorks」で設定したテキストを音声指示としてInfoLinker3が読み上げます。ToSpeakの特長である、音声のなめらかさや自然な発話、処理スピードの速さ、日米中の言語対応が評価されました。

　今後も当社は、RECAIUS 音声ミドルウェアの機能強化を進め、ハンズフリー操作の実現や合成音声による業務効率化・省力化など、音声認識・音声合成の機器組み込みニーズに応え、さまざまなビジネスシーンへの活用を支援していきます。

■InfoLinker3について
InfoLinker3は、業界初^※1となるLTE通信機能を標準搭載した日本製のスマートグラスです。また、本スマートグラスと連動して動作するクラウドサービス「LinkerWorks」と組み合わせることにより、遠隔作業支援や、作業手順の確認と作業記録に対応し、現場をつなぐリモートワークや遠隔臨場を可能にします。InfoLinker3は現場のDXを加速させ、さまざまな現場で発生している課題を、より安全に、より正確に、より効率的に解決することをサポートします。
※1:ウエストユニティス社内調べ（2021年4月時点）

製品サイト
■ InfoLinker3
https://www.westunitis.co.jp/hardware/infolinker3/
■ LinkerWorks
https://www.westunitis.co.jp/software/linkerworks/

■東芝コミュニケーションAI 「RECAIUS™ (リカイアス)」について
人の活動現場の知見を効率よく集めてナレッジとし、状況に適した人の活動の意思決定を支援するサービスです。
音声認識、音声合成、知識処理を組み合わせ、人とシステムの音声インタフェース、人と人の音声対話をより便利に革新させるAIサービスを展開しています。RECAIUSは人に寄り添い、人を理解し、人と共にある　あなたを想う AI で多様な人がいきいきと活動し、生活する社会を実現します。
RECAIUS(リカイアス）ホームページ
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/recaius.html