ニュースリリース
2016年2月25日
ビッグデータ向けスケールアウト型データベース「GridDB」のソースコードを公開
~ ビッグデータ技術の連携と新しい価値創造を目指す ~
当社は、ビッグデータ技術の連携と新しい価値創造を目指して、ビッグデータ向けスケールアウト型注データベース「GridDB*」のソースコードを本日から公開します。
近年、ビッグデータやIoTなどの新しい技術分野では、ソフトウェアをオープンソース化し、コミュニティを通じて技術向上を目指すとともに、ソフトウェアを相互に連携させて新しい価値を創造していく動きが活発化しています。
当社はビッグデータ向けのスケールアウト型データベースとしてGridDBを開発・提供してきましたが、Apache Hadoop等のオープンソースソフトウェアとの連携を容易にするため、このたびGridDBをオープンソース化しました。併せて当社のサポートや保守を必要とする、システム構築用途のお客様には商用版GridDBを提供します。
【GridDBの特長】
GridDBは、社会インフラシステムやIoT(Internet of Things)で取り扱われるビッグデータを高速処理する用途に向けて、当社が開発したスケールアウト型データベースです。エネルギー管理システムなどの社会インフラシステムで活用されています(図参照)。
GridDBの特長は次のとおりです。
- データの高速な登録・更新・検索が可能
従来ハードディスクに配置していたデータを、サーバーのメインメモリに配置するインメモリー型アーキテクチャにより、ペタバイト級のビッグデータでも高速にデータベース処理できます。 - データ量や処理性能に応じて容易に拡張・縮退が可能
少量のデータを取り扱う際には少数のサーバーで処理することで初期投資を抑え、データの増加に応じ、サーバーを増やすことで大量のデータ処理に対応するスケールアウトが可能です。なお、商用版では運用中のシステムを止めることなく、これらの拡張・縮退が可能です。 - 無停止運用の実現
データ複製をノード間で自動的に実行し、サーバーに障害が発生しても、システムを止めることなく運用を継続できます。 - 時系列データに対応
IoTでのデータ分析を容易にするため、時系列データに対応しています。
GridDBの詳細情報およびOSS版コミュニティへのアクセスについては、下記Webサイトをご覧ください。
●GridDB OSSコミュニティ
http://www.griddb.org
【関連情報】
2015年9月9日発表
ビッグデータテクノロジーの普及・促進に向けた業界団体「Open Data Platform initiative」に加入
~加盟各社との連携強化を目的に大容量スケールアウト型データベース「GridStore」のソースコードを公開~
https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/news/2015/09_03.html
図:GridDBの活用イメージ
- *GridDB:これまでGridStoreという商品名で販売していたソフトウェアを、オープンソース化を機に、GridDBに名称変更しました。
- 注:サーバーの台数を増やすことでシステム全体の処理能力を高める方法
- ※Apache Hadoopは、Apache Software Foundationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
以上