ニュースリリース

2015年9月9日

ビッグデータテクノロジーの普及・促進に向けた業界団体「Open Data Platform initiative」に加入
~加盟各社との連携強化を目的に大容量スケールアウト型データベース「GridStore」のソースコードを公開~

 当社は、ビッグデータ分野の大手企業が設立を進めている業界団体「Open Data Platform initiative(以下、ODP)」に、設立メンバーとして加入します。ODPは、ビッグデータを効率的に処理・管理するオープンソースソフトウェア「Apache Hadoop」とメンバー各社のビッグデータ関連ソフトウェアの相互接続性を高めることで、ビッグデータテクノロジーの普及・促進に取り組む業界団体です。

 ODPに加入することで、当社のビッグデータ関連ソフトウェアと他社ソフトウェアおよび「Apache Hadoop」との相互接続性を高め、加盟各社との連携を強化します。これにより、ビッグデータの利活用を行うユーザーは、相互接続性の高い開発環境で、効率的にシステムを構築することができるようになります。

 また、ODPへの加入を機に、当社は、ビッグデータテクノロジーの普及促進を加速するため、自社開発のビッグデータ向け大容量スケールアウト型データベース「GridStore」のソースコードを来年2月から公開します。

 「GridStore」は、当社が社会インフラシステム向けの大規模・高速データ管理用として開発したデータベース管理システムです。従来ハードディスクに配置していたデータを、メインメモリに配置することで、高速なデータベース処理を実現しました。また、少量のデータを取り扱う際には少数のサーバで処理することで初期投資を抑え、データの増加に応じ、サーバを増やすことで大量のデータ処理に対応するスケールアウトが可能です。

 今回、「GridStore」のソースコードを開示することで、ユーザーは、変化のスピードが著しいソフトウェアやシステムへのニーズに自身で対応できるようになります。また、「GridStore」オープンソースコミュニティの活動によって「GridStore」の機能や利便性がさらに高まります。

 当社は、オープンソースソフトウェアをコアにビッグデータテクノロジーの普及を促進するODPと連携し、さまざまなシーンでのビッグデータ利活用に貢献していきます。

【ODP設立メンバーのPivotalジャパン株式会社 カントリー・マネージャー 正井拓己氏のコメント】

 私どもPivotalジャパンは東芝のODP(Open Data Platform)へのご参画を心より歓迎いたします。東芝とPivotalはこれまでもアジャイル開発、クラウド、ビッグデータの各分野で様々な取り組みを推進してまいりました。今回の東芝の発表はオープンソース戦略に基づいたエコシステムを実現するための先進的な取り組みです。PivotalはPaaSプラットフォーム、ビッグデータ、開発フレームワークなどPivotalが取り組む全ての分野で積極的にオープンソース戦略を推進しており、その経験を踏まえて東芝とより一層の協業を推進してまいります。

【ODPの概要】

ODPはApache Hadoopとビッグデータテクノロジーの普及促進を目指した業界団体です。
コアとなる基盤を定義し提供することで、ビッグデータソリューションの発展を目指します。

ODP URL  https://opendataplatform.org/

 

  • 注 オープンソースコミュニティ: オープンソースコミュニティとは、オープンソースソフトウェア(OSS)の開発や改善などを主な目的とする、有志を中心に組織された団体の総称。OSSコミュニティの多くは、特定のオープンソースソフトウェアの利用者、開発者、愛好者らによって構成され、非営利目的で運営されています。世界中に散在しているメンバー間でソースコードを共有し、共同で開発に携わり、関連情報の発信や勉強会を行っています。組織内に複数のコミュニティや開発プロジェクトを含む場合もあります。
  • ※Apache Hadoopは、Apache Software Foundationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • ※GridStoreは株式会社東芝の登録商標です。

 

 

  • 統合ビッグデータソリューション
    https://www.toshiba-sol.co.jp/pro/bigdatapf/index_j.htm
  • データストア基盤 GridStore®
    https://www.toshiba-sol.co.jp/pro/bigdatapf/GridStore.htm

 

以上