ニュースリリース

東芝ソリューションと日本オラクル、「自律型情報共有ソリューション」を提供開始
~東芝ソリューションの統合クラスタソフトウェアとオラクルのコラボレーションソフトウェアを組み合わせ、障害と負荷変動に対し自律動作する情報共有システムを実現~

2004年4月22日 東芝ソリューション株式会社
日本オラクル株式会社

 

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河村 進介、以下東芝ソリューション)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明、以下日本オラクル)は、オラクルのコラボレーションソフト「Oracle Collaboration Suite」(*1)(以下、OCS)と東芝ソリューションの統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect® EX」(*2)を組み合わせ、さらに構築から運用までのサービスを付加したソリューション「自律型情報共有ソリューション」を本日より提供開始します。*添付資料:図1を参照方

 電子メールや電子ファイルが企業のビジネスを支える重要なツールとなった今、それらを管理するシステムは、ますます大規模かつミッションクリティカルなものとして高い信頼性が求められています。不意に発生する障害や急激なアクセス増加による負荷変動に対し、サービスが影響を受けないよう、システムは安定し、かつ可用性が高いことが必要不可欠です。また、導入・運用コストの削減が期待されます。

 本ソリューションではこれらのニーズに応えるため、「DNCWARE ClusterPerfect® EX」の自律型コンピューティング機能を中心に据え、LinuxベースのIAブレード・サーバと東芝ソリューションのディスクアレイ装置「ArrayFort」(*3)上に情報共有のためのソフトウェア「Oracle Collaboration Suite」をパッケージ化しました。このことにより、信頼性の高い全社の情報共有システムを安価に導入でき、システムの自律機能による運用管理者の負担および運用管理コストの削減を実現します。また、検証済みのパッケージモデルのため、短期導入も実現され、東芝ソリューションによる「Oracle Collaboration Suite」のシステム構築期間が、従来よりも最短で約半分の期間になります。

  このたびのソリューションを提供するにあたり、東芝ソリューションの「プラットフォームテクノロジー・センター」において、共同で自律型コンピューティング機能のシステム検証を行いました。本検証では、「Oracle Collaboration Suite」が、ハードウェア、OS、Webアプリケーション、データベースなどにおける様々な障害に対して、運用管理者を介すことなく自動的に障害サーバを予備サーバで代替する「HAプロビジョニング」機能により、継続的に安定稼働することを確認しました。また、負荷変動への動作も同様に検証し、急激に負荷が増大するサービスに対しても、運用管理者を介すことなく自動的にサーバを追加し、負荷を下げることができる「ワークロード・プロビジョニング*」動作の確認も行っています。*動作の詳細は、添付資料:図2を参照方

  両社は、まず社員数1,000名以上の企業をターゲットに、本ソリューションの販売拡大に向けた技術サポートやプロモーションを協力して行ってまいります。初年度で、約20社への導入を目指します。


図1.自律型情報共有ソリューション
自律型情報共有ソリューション・イメージ図
■Oracle Collaboration Suite
 ・ファイル共有,メール,スケジュール,Webミーティング機能をOracleデータベースで一元化
 ⇒情報共有システムのサーバを統合

■自律型コンピューティング対応
 ・ClusterPerfect EXが実現する自律型コンピューティング環境で提供
  ・HAプロビジョニング(自動サーバ代替)
  ・ワークロードプロビジョニング(負荷の自動最適化)
  
■検証済みのパッケージモデルで提供
 ・ClusterPerfect EX/ArrayFort 上で検証

■コンサルテーション(アセスメント) から システム構築・運用・保守までトータル サポート

図2.DNCWARE ClusterPerfectEX®が提供する自律型コンピューティング
イメージ図2

■HAプロビジョニング
  障害発生予測にもとづいたサービスの自動退避が可能です。
  障害後ではなく障害前に対処できるため、サービスへの影響を最小限に抑えられます。
  さらに、障害発生(または予測)時には、予備サーバを代替サーバとして自動的に起動します。

■ワークロード・プロビジョニング
  サーバの負荷変動に応じてサービス数を自動的に調整します。
  サービスを実行可能なサーバが足りなくなった時/余裕がでた時には、予備サーバ群を活用してサーバを自動的に追加/削減します。負荷のピークを想定して固定的にサーバを用意する必要がないため、ブレードサーバ資源を有効活用しながら、安定したレスポンスが確保できます。



(*1)Oracle Collaboration Suite(OCS)
Oracle 9iデータベースによるファイルやメールの一元管理、高いスケーラビリティによるサーバの集約、各種サービスとデータ運用管理の一元化を特長として、管理コストの軽減を図ります。また22ヶ国の多言語環境を利用できるため、国内のみならず、グローバルレベルでのサーバ統合環境を実現可能です。
OCSは、企業におけるミッションクリティカルな業務基盤を実現するため、様々な機能を提供します。ファイル管理、メール、スケジュール、Webミーティング、デスクトップ・シェアリングなど、企業内で利用するコラボレーション機能を提供し、ユーザは、ブラウザやWindowsエクスプローラ、Microsoft Out lookなどの使い慣れたインターフェースから機能を使うことができます。
ポータルや携帯端末を活用した自宅や出先からの社外アクセスに対しても、セキュリティレベルを保ちつつ利便性を高めています。また、情報漏洩対策やアクセス権限管理に関しては、Oracle Filesを利用したファイル管理が、組織を跨るユーザの要望に柔軟に対応し、企業の情報セキュリティを支えます。さらにOracle9iデータベースの検索エンジンにより、150種類ものタイプの文書とメールを、高速かつ高精度で一括全文あるいは条件付きで検索できるので、情報の活用を促進し、生産性を高めます。

製品ホームページ:http://www.oracle.co.jp/cs
(*2)DNCWARE ClusterPerfect® EX
複数のサーバを連携させることにより、万一サーバシステムに障害が発生した場合にも速やかにサーバを切り替え、業務サービスの継続を可能にするハイアベイラビリティ・クラスタソフトウェアDNCWARE ClusterPerfectの上位モデルです。
4ノード以上からなる多ノードクラスタに対応しており、サーバコンソリデーションに最適なクラスタソリューションを提供します。またHAプロビジョニングやワークロード・プロビジョニングといった自律型コンピューティングに対応しており、運用管理コストの低減やリソースの有効活用をはかることが可能です。

製品ホームページ:http://clusterperfect.toshiba-sol.co.jp

(*3)ArrayFort
ハイエンド機並みに、データを確実に蓄積する「高信頼性」と様々なステムの要求に応える「高性能」・「拡張性」、さらにクラスタシステムやレプリケーション機能に対応できる「高可用性」とSolaris,Windows,Linuxなど様々なOSに対応する「オープン性」を備えたディスクアレイ装置です。
基幹系の大規模システムから部門の中規模システムまで柔軟に対応するため、最新ラインアップでは、上位機のSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)対応ストレージAF7000、エントリ機のSAN対応ストレージAF2000、自動容量拡張など先進機能を実現したNAS(ネットワーク接続型ストレージ)NZ1000の3機種を取り揃えています。

製品ホームページ:http://arrayfort.toshiba-sol.co.jp

DNCWARE ClusterPerfect及びArrayFortは、東芝ソリューション株式会社の商標です。
● Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
● その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。




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