東芝の所属選手として4年目を迎える高橋彩華プロに、2024年シーズンに向けての意気込みを語っていただきました。
――2024年のツアー開幕に向けての意気込みを語っていただく前に、2023年はどんなシーズンでしたか?
「昨年は開幕からずっと調子が上がらない中で、シードが取れてよかったな、という感じのシーズンでした」
――序盤戦は好スタートだったようにも見えましたが。
「あの時期はたまたまパターが入ってくれたおかげで上位に行けたのですが、ショットの調子はよくなかったです」
――調子が上がらなかった理由をご自身ではどのように分析していますか?
「元々ドローヒッターでしたが、昨年はフェードにチャレンジしました。でも、それがあまりうまくいきませんでした。10月中旬にドローに戻したら少しずつよくなってきて、最終戦のリコー(JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)が2位で終われたのはよかったです」
――球筋をドローからフェードに変えたきっかけは何だったのでしょうか?
「ドローボールを打っていたときは、大事なところでドローがかかり過ぎて致命傷になるミスショットが出ていました。それをなくすためにフェードに変えようと思いました。でも、結局コントロールしきれなかったので、私には合わなかったですね。ドローのほうがイメージも作りやすいですし、ドローに戻すことにしました」
――では、2024年シーズンはドローボールで戦うのですね。
「ドローでいきます」
――最終戦が終わった後は少しのんびり過ごせましたか?
「いや、仕事がけっこう忙しくて、合間を見てユニバーサル・スタジオ・ジャパンと東京ディズニーランドに出かけたくらいでしたね」
――年末年始は地元の新潟で過ごされたのですか?
「そうですね。実家に帰っていました」
――新潟ですと能登半島地震の影響はありましたか?
「地震の揺れはありましたが、大きな被害は特にありませんでした」
――年明けからトレーニングを開始されて、開幕に向けての準備は順調ですか?
「いや、1月20日ごろトレーニング中に軽い肉離れを起こしてしまいました。左ひざの内側に痛みが出て、お医者さんに行ってレントゲンを撮ってもらったら、それらしき影がありました。早く治す注射があったので打ってもらったのですが、注射の痛みもあったので一週間くらいは歩くのがやっとという感じでした。今はだいぶよくなったので、ショット練習はできるのですが、違和感はまだ残っています」
――ショットに支障がなくてよかったです。ショットの調子はいかがですか?
「めちゃくちゃバッチリではないのですが、シーズンを通して少しずつ調子を上げていけたらいいなと思っています。トレーニングが十分にできなかったぶん、フィジカル面がちょっと落ちているので、体のコンディションはあまりよくないのですが、そこは気持ちを強く持って頑張っていこうかなという感じです」
――高橋プロはシーズン中もトレーニングをされますか?
「関東に帰ってこられるスケジュールのときはトレーニングを入れるようにしています」
――それならシーズン中もフィジカルを鍛えながら戦うことができそうですね。
「そうですね」
――昨年はタイのパタヤで合宿を行いましたが、今年も行かれましたか?
「はい、行きました。1月25日から2月10日まで昨年と同じところで合宿していました」
――今シーズンは日本ツアーの開幕前に台湾ツアーの試合(2月22~25日、2024 Foxconn TLPGA Players Championship)に出場されるそうですね。
「はい、台湾の試合に出ます。事務所(クロス・ビー)から推薦をもらって、『出てみようかな』ということになりました」
――その翌週は日本の開幕戦になりますが、2024年シーズンの目標を教えてください。
「昨年は1勝もできなかったので、今年は2勝目を挙げたいです。2勝目を挙げた後は年間3勝を目指して頑張っていきたいと思っています」
――2024年シーズンの高橋プロの活躍を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「昨年は優勝争いが少なかったのでテレビに映る回数も少なく、あんまりパッとしないシーズンでした。今年はテレビにたくさん映って皆さんにいいところを見せられるように頑張りますので応援よろしくお願いします。」